【ハードウェア】【Windows】
ノートパソコンの発表会で事業戦略を明らかに
SIPC、CPUについてもコメント
東芝が、DVD搭載PCの年内投入を明らかに
'96/6/17 発表会開催
株式会社東芝が、本日行なったノートパソコンの発表会の席上、同社の西田パソコン事業部長がパソコン事業戦略について発表を行なった。そのなかで、今年後半から来年にかけての新技術についていくつかの方針と情報が明らかとなった。質疑応答による回答も含めて紹介する。
【DVD】
- 自社開発の最先端技術として重視している
- DVD-ROMドライブを搭載したデスクトップパソコンを、年内に国内市場で発売する
- DVD-ROMはスリム化も行ない、ノートへ搭載する。発売は来年になる
【SIPC -Simply Interactive PC】
- 96/3のTECS(Toshiba Engineering Center Seattle)の設置など、Microsoftとの提携は強化されている
- SIPCについても、以前から開発を続けているが、現時点では発売時期、内容などは明かせない
- SIPCについては非常に広い概念を含んだもので、分野は広い。商品化する形はいろいろあると思う
【CPU】
- インテルとの提携は長期にわたっており、今後とも、同社のCPU発表と同時に製品化する形を続けていきたい
- 今年はノート用Pentiumにも150MHzと166MHzが登場する。
- 150/166MHzのPentiumは消費電力が従来の倍以上の7Wに達するので高度な熱対策技術が必要となる。製品化できる企業は限られるのではないか。
- 年末に登場するMMXについても、積極的に対応する
【海外でのデスクトップ市場への参入】
- 96年秋に、海外でもデスクトップ市場へ参入する
- 製品内容についてはまだ明らかにできないが、デスクトップは新しいマルチメディア向きの機能を取り入れやすいと考えている
他にも、NECとPackard-Bellの提携についてのコメントを求められ、「市場的には大きな影響を与えるとは思わないが、このようなことがおこるとヘッドハンティングなどが多発するので、弊社の貴重な人材ににそのような働きかけがないようにおねがいしたい」とコメントするなど、非常に面白い発表会であった。また、発表会としても東芝青梅工場からのビデオによるコメントを上映するなど、新しい試みをしようという意欲と、今回の発表会にかける東芝の意気込みが感じられた。
('96/6/17)
[Reported by date@impress.co.jp]
ウォッチ編集部内PC Watch担当
pc-watch-info@impress.co.jp