米IBM社、米Sun Microsystems社、米Oracle社、米Apple Computer社、

米Netscape Communications社……。こんなそうそうたる顔ぶれが、ついに

"反WinTel共闘戦線"の旗揚げを決めたようだ。

　先週、米国の各ニュースサイトは、これらの企業が5月20日（日本では21

日未明以降）に、パソコンに替わるネットワーク端末「Network Computer

（NC）」の標準仕様を発表をすると、一斉に報じた。概要は、Oracle、IBM、

Sunが中心となりNCの規格を統一、その仕様に沿ったNCの製造やデバイス

の供給を行うメーカーを発表するというもの。伊Olivetti社、三菱電機、

台Acer社、米Motorola社などの名前が挙げられているほか、Appleと

Netscapeも、この構想をサポートするという。

　Oracleが、500ドルという衝撃的な価格をぶちあげて話題となったNCだ

が、メーカー間の仕様がばらばらで、大手パソコンメーカーが及び腰だっ

たことから、WinTelに本気で挑戦できるかという点に、これまで大きな疑

問符がついていた。しかし、これだけ強力なメンバーを結集した連合が成

立すれば、流れが大きく変わる可能性がある。少なくとも、Oracleのラリ ー･

エリソン会長兼CEOの掲げた「PC対NC」という挑戦状が、はったりでは

ないことは、証明されるだろう。

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