Microsoft、Windows XP RC2を開発者向けにリリース

7月28日(現地時間) 公開


 米Microsoftは7月28日(現地時間)、βテスター向けのサイトにおいて、Windows XPのRC2(Release Candidate 2)をリリースした。Microsoftでは、RC2をリリースした後は、8月下旬もしくは9月上旬にRTM(製品出荷版)をOEMメーカーなどにリリースし、パッケージ工程へと移行する(実質的な開発の終了)。これにより10月25日にWindows XPの発売というスケジュールが、現状ではほぼ確定したといっていいだろう。

 ただし、米国では司法省との裁判沙汰がある。.NET Passportやインスタント・メッセージ、アクティベーションなどに関して、プライバシーを侵害しているのではと懸念され、Windows XPのリリースを差し止めを求めるような要請がプライバシー保護団体から出てきているため、開発スケジュール以外の要因で遅れる可能性もある(Microsoftが、急いでRC2をリリースしたのは、指し止め要求を潜り抜け、なんとか10月25日リリースを死守したいという表れなのだろう)。

 先日話題になった、Windows XPにおいてのJavaの非サポートに関しては、発表の通り、Windows XP RC2にはJava VMは搭載されていなかった。しかし、Windows Updateサイトからダウンロードできるようにはなっている。なお、ダウンロードできるJava VMは、Sunとの裁判以降フリーズされていたコードのものであり、Java VMとしては古いバージョンだ。

 すでにRC2でも、周辺機器のドライバ関連でトラブルが明らかになっており、CD-ROMに収容されるべきドライバの数もまだ少ない。Microsoftでは、RTMに向けて、サードパーティと協力して、ドライバのバグフィックスと収容数のアップを図っていく予定だ。

Windows Messengeを利用するには、Passportもしくは、Hotmailのアカウントが必要 RC2のビルド番号 Java VMに関しては、RC2でも取り外されている。しかし、Windows
Updateでダウンロードして、自動的にセットアップすることができる

IE6.0では、当初Office XPと同じようなスマートタグ機能が入っていたが、RC2では削除された RC2の詳細なビルド番号 Windows XPのエクスプローラ画面。フォルダ内にグラフィックがあるとサムネイルを表示する

Windows Media Player for XP(WMPXP)の画面(旧Windows Media Player 8) WMPXPは、Cyberlink社などのオプションソフト(DVDコーデックやMP3エンコーダ)を追加することで、DVD再生やMP3での音楽圧縮が行なえる


□米Microsoftのホームページ(英文)
(7月30日現在、この件に関する情報は掲載されていない)
http://www.microsoft.com/
□Windows XPのホームページ(英文)
http://www.microsoft.com/windowsxp/default.asp
□関連記事
【7月2日】Windows XP RC1レビュー
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20010704/xp.htm

(2001年7月30日)

[Reported by 川上哲夫]


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