Intel Developer Forum Conference Spring '01レポート

速報:Northwoodか? Intelが478ピンの新パッケージを初公開!

会期:2月26〜3月1日
会場:San Jose Convention Center


 Intelが開発者向けに開催しているカンファレンスであるIntel Developer Forum Conference Spring '01(以下IDF)が、「Expanding the Power of the Net」をテーマに2月26日〜3月1日までの4日間にわたり、Intelの本拠地にほど近い米国カリフォルニア州サンノゼのSan Jose Convention Centerにて開催される。

 開幕日となった本日は米国外のプレスを集めたInternational Press Briefing、展示会であるDemo Show Caseなどが開催されている。本レポートでは初日に行われたInternational Press Briefingで公開された、478ピンのPentium 4についてお伝えする。


突然公開された478ピンの新しいCPUパッケージ?

 プレスブリーフィングでは同社のPentium 4に関する戦略説明などが行なわれたが、プレスブリーフィングの3つ目である「Manufacturing and Process Technology Innovation」というセッションの中で、Intel フェロー兼テクノロジストラテジディレクタのパウロ・ガルジニ氏は新しいCPUパッケージの製品例として、Pentium 4の製造プロセスを0.13μmへと微細化したNorthwood(ノースウッド、開発コードネーム)ないしは478ピンに形状が変更されたPentium 4であるWillamette-478と思われるCPUを公開した。さらに、ブリーフィング終了後に撮影が許可された。

 公開されたCPUは、アルミカバーに覆われており内部を見ることはできないが、現状のPentium 4に比べてパッケージが明らかに小さくなっているのが特徴だ。Willamette-478やNorthwoodでは、mPGA478(マイクロピージーエー478)と呼ばれる新しいCPUソケットに対応したFC-PGA2というパッケージングに変更されるとされている。今回公開されたこのCPUはちょうど478ピンになっており、そのどちらかであることは間違いない。FC-PGAではCPUコアがむき出しになっていたのだが、FC-PGA2では、コアの上にIHS(Integrated Heat Spreader)と呼ばれるアルミのカバーがつけられた状態に変更され、ファンを取り付ける際にコアを破壊するなどの現状のFC-PGAの問題を防ぐことができる。

 ピンも現状のPentium 4に比べて短く、ピッチもより狭まっている。現状のPentium 4がピン長が3.2mmとなっているのに対して、この新しいCPUではピン長が2mmで、ピッチは1.27mmとなり、CPU全体の大きさも現行のPentium 4が53.3平方mmであるのに対して、35平方mmとかなりコンパクトになっている。

右側が新しいNorthwoodないしはWillamette-478のパッケージ。製造プロセスルールが0.13μmとなった場合がNorthwood、0.18μmのままの場合がWillametteー478。左の現行Pentium 4と比較すると、小ささがわかる 新しいCPUの裏側。478ピンで、ピン長は2mmと短くなっている


大きな注目を集めるNorthwood

 あるIntel関係者はこのCPUがNorthwoodであるとしていたが、別の関係者はパッケージングサンプルであると説明していたため、今回公開されたCPUがWillamette-478であるのか、Northwoodであるのかは明確ではない。しかし、mPGA478に対応した新しいCPUパッケージであることは間違いなく、いよいよPentium 4も新しいパッケージングに向けて動き出したことを示している。

 なお、IntelはOEMメーカーに対して、Willamette-478の出荷時期は第3四半期、Northwoodの出荷時期は第4四半期と説明しており、ルイス・バーンズ氏もNorthwoodの出荷時期に関しては同様のスケジュールを明らかにしている。

 したがって発表時期も差し迫っているはずで、このCPUがNorthwoodであったも何ら不思議ではない(なお、OEMメーカー筋の情報によれば、Northwoodは1月にエンジニアリングサンプルの出荷が開始されているという)。

 本日のセッションでガルジニ氏が明らかにしたように、Intelの0.13μmプロセスのCPUコアでは駆動電圧は1.3Vをターゲットに開発が進んでいる。この通りにNorthwoodの駆動電圧も1.3Vに下げられると、消費電力は現状のWillametteコアのPentium 4に比べて大きく下がることが予想される。このため、現在日本のPCメーカーがメインストリームとしているスリムデスクトップにも入れられるようになると予想され、日本のPCメーカーがPentium IIIから乗り換えるのに必要なCPUコアだと言われている。また、L2キャッシュも現状のWillametteコアの256KBに比べて倍の512KBが搭載されている。このため、現状のPentium 4が苦手としているビジネスアプリケーションの処理能力が向上する可能性もあり、そうした方面からも注目を集めている。

 このように、(動作はしていないながら)Northwoodと思われるCPUが公開されたのは、Northwoodの開発が順調に進んでいる証拠と言える。明日はクレイグ・バレット社長兼CEOなどによる基調講演が行なわれるが、ここで動作しているNorthwoodを公開などというデモも予想され、期待したいところだ。

□Intel Developer Forum Conference ,Spring 2001ホームページ
http://developer.intel.com/idf/

(2001年2月27日)

[Reported by 笠原一輝@ユービック・コンピューティング]


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