2月27日～3月1日までの3日間にわたり、世界最大の半導体メーカーであるIntelが開発者向けに開催するIntel Developer Forum Conference ,Spring 2001が、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンノゼにあるSan Jose Convention Centerなどを中心に開催される。Intel Developer ForumはPCのハードウェアでイニチアシブを握っているIntelが開催するイベントだけに、多くのPCメーカーのエンジニアなどが参加し、毎回話題が豊富なイベントとなっている。

●明日よりプレスカンファレンスや展示会がスタート

会場となるSan Jose Convention Center。サンノゼ市街の中心にある。会期中はホテルの価格が高騰するなど多くの人がIDFに参加する

　Intel Developer Forum(以下IDF)はIntelの重役がIntelの方針などについて説明するキーノートスピーチ(基調講演)、Intelやパートナーメーカー各社が製品などの展示を行なうデモショーケース(展示会)、技術的な詳細に関して担当者が説明を行なう技術トラックといった主に3つのパートから構成されている。本格的なスタートは基調講演が行なわれる明後日からだ。しかし、明日もIntelが米国外のプレスに対して行なうプレスカンファレンスや、夕方には展示会などもスタートする予定になっており、会期自体は明日より開始というスケジュールになっている。

　既に会場となるSan Jose Convention Centerではパネルの設営や展示会場の設営といった準備が急ピッチで進められており、明日のスタートに向けた準備に余念がない。会場は前回同様、技術トラックなどがSan Jose Convention Centerで行なわれ、キーノートスピーチが隣接するSan Jose Civic Auditoriumで行なわれる予定となっている。

会場の中ではパネルや横断幕などの設置などの準備が進められており、凝ったことに階段にもモバイルPentium IIIの写真が貼り付けられている

設営が進む展示会場。明日の夕方には展示会場の公開がスタート	キーノートスピーチが行なわれるSan Jose Civic Auditoriumにも横断幕が設置されるなど準備が進んでいる

●MPU、チップセット、メモリ、次世代IA-64、GeForce3など豊富な話題

　今回のIDFは、発表前でPentium 4に注目が集まっていた前回などとは異なり、既に製品も出荷された状態で、デスクトップPC向けマイクロプロセッサなどに関しては特に新しい話題はなさそうだ。それでも注目されている次世代メモリの行方、チップセット、モバイルプロセッサ、AGP 8Xなどに関するアップデートなどがあると見られており注目されている。

　今回の目玉と予想されているのが、次世代IA-64と目されるMcKinleyに関するアップデートだ。McKinleyは現在のIA-64であるItaniumの次世代と言われており、既にコードネームなどは以前のIDFで明らかになっているが、今回のIDFではより詳細な情報が明らかになるものと期待されている。

　また、明日の夜にはSan Jose Convention Center近くの会場でNVIDIAが発表会を行なう予定となっている。現時点ではどのような発表会であるか明らかにはなっていないが、おそらく先日日本で開催されたMacworld Conference&Expo /Tokyo 2001[ http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20010222/mw01.htm ]で明らかになったNVIDIAの次世代チップGeForce3のPC版の発表が行なわれるものと見られている。PCユーザーにはこちらも要注目と言える。

□Intel Developer Forum Conference ,Spring 2001ホームページ
http://developer.intel.com/idf/

(2001年2月26日)

[Reported by 笠原一輝@ユービック・コンピューティング]