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NEW PRODUCTS TESTREPORT

日本ゲートウェイ
Gateway PERFORMANCE 1500 XL
コストパフォーマンスに優れるPentium 4搭載機
TEXT:水島伸行 Nobuyuki Mizushima


ケースは従来と同じ「Mid Tower-00ケース」。前面に二つのUSBポートを備える
 メーカー製PCにも採用が進んでいるPentium 4だが、日本ゲートウェイでは従来のPentium III搭載モデル「Gateway PERFORMANCE」シリーズの最上位機種として、Pentium 4 1.5GHzを搭載した新マシン「Gateway PERFORMANCE 1500 XL(以下、1500 XL)」を市場に投入した。

 本機もこれまでのPERFORMANCEシリーズと同様にBTO(Build To Order)に対応しており、柔軟なマシン構成を選択することが可能となっているが、それとともに魅力的であるのがアグレッシブな価格設定だ。最小構成は、128MB PC800対応RDRAM、GeForce2 MX搭載ビデオカード、容量40GBでUltra ATA/100に対応した7,200rpmタイプのHDD、最大48倍速CD-ROMドライブとなるが、このときの価格が224,300円(1月31日現在)と、ほかの大手メーカー製Pentium 4搭載機と比較して非常に手頃なものとなっている。

 また、今回の試用機では上記の構成のビデオカードをGeForce2 GTS搭載タイプに変更し、CD-ROMドライブの代わりにCD-R/RWドライブとDVD-ROMドライブを装備、さらにSound Blaster Live! Valueと56kbpsモデムを搭載していたが、この構成でも300,000円を切る良好なコストパフォーマンスを持っている。


メンテナンス性の高い本機のケース内部、スライドスイッチによりドライブの着脱も簡単だ
 1500 XLではマザーボードとして、チップセットにi850を搭載したIntel D850GBのOEM版を採用している。Intel製CPU、チップセット、マザーボードと、システムの基幹部分を純正品で固めることによって、新しいアーキテクチャを採用したPentium 4環境においても高い信頼性を確保しようというわけだ。ただ、このボードは、4本のRIMMスロットを備えているが、BTOで選択可能な最大容量は128MB×4本の512MBとなる。いくつかの他社製品が対応している256MB×4本の1GB構成を取ることはできない点は、ミドルレンジからハイエンドユーザーを意識した製品としては少々もの足りなさを覚える。

 パフォーマンスに関しては、Sandra 2000を用いて、Pentium III 1.0BGHz、i815E、128MB PC133対応SDRAMという環境と比較した。その結果は、すべての項目で本機が勝るという良好なものだった。ただ、Whetstone SSE2/FPUの項目は注意する必要がある。これは同じ計算をSSE2、FPU両方のユニットで計測するもので、本機の場合はより優れたSSE2の値を、Pentium III環境ではSSE2を持たないためFPU使用時の値を採用している。


 本機でFPUを使用した場合の値は893となるが、これは、裏を返せば、SSE2に対応せずFPUを多用する既存のアプリケーションでは、クロック数ほどのパフォーマンスを得られない可能性もあることを示しているのだ。とはいえ、突出したメモリ帯域幅はアクセスの集中するサーバー的な用途には最適であり、既存の3Dゲームなどでも、高い効果を期待できる。また、今後はSSEが普及したように、SSE2やPentium 4そのものへのアプリケーションの特化も進むと見られているため、そのパフォーマンスはまだまだ向上するはずだ。これに合わせて、優れたコストパフォーマンスを持つ本機は、ユーザーの用途や予算に応じて多彩に活用できる1台となるだろう。


【ベンチマーク結果】

  • 製品名:Gateway PERFORMANCE 1500 XL
  • 標準価格:288,800円(1月31日現在、今回試用した下記の構成にて。BTOにより変動)
  • メーカー:日本ゲートウェイ株式会社
  • 問い合わせ先:0120-54-2072
  • URL:http://www.gw2k.co.jp/
  • CPU:Pentium 4 1.5GHz
  • チップセット:Intel 850
  • メモリ(最大):128MB PC800対応DRDRAM 128MB(512MB)
  • HDD:40GB(Ultra ATA/100)
  • FDD:2モード
  • DVD-ROMドライブ:最大16倍速(CD-ROM読み出し最大48倍速)
  • CD-R/RWドライブ:書き込み最大12倍速、書き換え最大8倍速、読み出し最大32倍速
  • ビデオチップ:nVIDIA GeForce2 GTS
  • ビデオメモリ:64MB DDR SGRAM
  • 最大解像度:1,600×1,200ドット/1,670万色
  • サウンドチップ:Creative EMU10K-1
  • モデム:56kbps(V.90対応)
  • キーボード:109キー(PS/2接続)
  • 拡張スロット(空き):AGP×1、PCI×5(3)
  • インターフェース:USB×4、キーボード(PS/2)×1、マウス(PS/2)×1、シリアル(Dsub 9ピン)×1、パラレル(Dsub 25ピン)×1、ディスプレイ(Dsub 15ピン)×1、S-VIDEO OUT×1、S/P DIF OUT×1、LINE OUT×2、マイク×1、GAME/MIDI×1、モデム(RJ-45)×1
  • 本体サイズ(W×D×H):197×413×457mm
  • 重量:非公開(BTOにより変動)
  • OS:Windows Me

    ■写真撮影
    若林直樹(STUDIO海童)

    □日本ゲートウェイのホームページ
    http://www.gw2k.co.jp/
    □製品情報
    http://www.gw2k.co.jp/product/pc/performance/
    □関連記事
    【2000年11月21日】ゲートウェイ、24万円台からのPentium 4搭載デスクトップPC
    http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20001121/gateway.htm


    【PC Watchホームページ】


    ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp

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