MACWORLD Conference&Expo /San Francisco 2001

展示会場レポート第2弾
会場内で見つけた注目の周辺機器をまとめて紹介

会場:San Francisco Moscone Center
会期:1月9日~12日(現地時間)




 展示会場レポートの第2弾は、各社のブースにお目見えした注目の周辺機器を紹介する。PCIバスの採用やUSBインターフェイスの一般化で、PCと共用可能な機器も増えたが、やはりMacintoshならではというユニークな製品も見逃せない。


Power Mac G4がNVIDIAのGeForce2 MXを採用したことで、グラフィックチップの独占供給というわけにはいかなくなったATI。そのATIブースの新製品は「Xclaim TV USB Edition」。USBをインターフェイスにして、内蔵チューナによるテレビ映像をはじめ外部ビデオの信号を、iMacなどビデオ入力のないPCに表示させる imationブースで紹介されていたのは、記録メディアに8cmのCD-RWを利用するMP3プレーヤー。エンジニアリングサンプルにつき、視聴は可能だが製品化は未定とのこと。手前に見えるCD-RWのロゴもシールで貼り付けられていた
PC向けサウンドカードメーカーの巨人Creativeが、Mac市場にも本格参入。MP3プレーヤ「NOMAD」などの出展は以前からあったが、いよいよ看板製品の「Sound Blaster Live!」をMac対応とした。対応機種はPCIバスを持つPower Mac G4/G3 FireWire(IEEE 1394)上でTCP/IPを利用することで、100Base以上に高速なネットワークを構築するという「FireNet」はUnibrainの製品。展示ではPCをストリーミングのホストとして、接続した6台のMacに映像の配信を行なっていた
NEWMOTION TECHNOLOGYお得意のベースもの。G4 Cubeをターゲットとしたこの製品は、冷却用のファンとUSB/FireWireのハブ機能を搭載する。G4 Cube単独では、本来真下に向くこれらのインターフェイスを90度引き起こし、ケーブルの抜き差しが容易にできるようになる こちらもNEWMOTION TECHNOLOGYの製品。Apple Pro Keyboardから廃止されたPowerKeyを追加する。手元での電源ON/OFFをはじめキーコンビネーションにも対応。同機能をもったUSBハブもあわせて展示されていた
USB-ADB変換アダプタの「iMate」など、伝統のインターフェイスにこだわりを持つGRIFFIN TECHNOLOGYからは、G4 Cubeにシリアルポートを追加するカードが登場。さすがに厳しい本体内のスペースとシリアルI/Oを確保するため、内蔵モデムと差し替えて利用するという QPSのDual Drive。FireWireをインターフェイスに、外見は一台のドライブが2つの役割を持つ。写真は、SuperDiskと2.5インチハードディスクが一体となったもの。ほかに、3.5インチMOと2.5インチハードディスクの組み合わせもある COMDEX/Fall 2000の会場ですでにお目見えしていたが、紹介するのははじめてになるQPSのスタッカブルなハードディスク。本体の上下と後部にFireWireインターフェイスを持つので、上下にはケーブルレスで5台まで(バスパワーによる電源供給の制限のため)連結できる
キートップがひとまわり小さい子供向けのUSBキーボード。トラックボールを含めても、iMacの横幅以下におさまる。サブノート程度にキートップはあるので、小さいながらも操作感は悪くない。手が小さめな人には便利そうだ 昨年のMacworld/NYに出展したUSBインターフェイスのエクステンダーが好評だったのか、同じメーカーからADC(Apple Display Connector)のエクステンダーも登場。このエクステンダーを介することで、Mac本体とADC搭載のディスプレイ間の接続を100mまで延長できる。オプションには、ADC-DVIのコンバータも ディスクユーティリティ「TechTool Pro」を発売しているMICROMATから、Mac OS X対応のディスクユーティリティが登場。名称は「Drive 10」。Mac OS Xの正規リリース版に対応する。残念ながらパブリックベータ版はサポート対象外。いちはやくMac OS Xに対応したことで、Nortonの牙城を崩すことができるか!?


■そして、最後はやじうま編

こうした展示会では恒例となっているiomegaのバッジ。たいてい10種類ほどのフレーズが用意されているので、来場者は思い思いに好きなフレーズを探したり、全種類集めたりしている。日本で開催される展示会では、ぜひ日本語を使ってやっていただきたい。それはそれで、海外からの来場者にもウケると思うし…… アイディアとしては元祖Macintoshの頃からあるものなので、かれこれ15年選手となるこのネタ。しかし、実際に価格を付けて売り物にしているのは驚いた。自分でセッティングをするキットなら119.95ドル ノートパソコン用バッグも、iBookをモチーフにするとご覧のとおり。中央のビニール部分からは、中身のアップルロゴが見える仕組み。全色取りそろえたこのブースの悩みの種は、さらなる新色の登場だけか!?


●昨日のおさらい●
会期も3日目となって、Mac OS Xのプリントデモコーナーには予想どおりHP製のプリンタが姿を現した。Canon、EPSON、HPとABC順になっているので、4日目はちょっと難しいがLEXMARKではないだろうか? まるでプリンタの日替わり定食!?


□MACWORLD Expo/San Francisco 2001ホームページ(英文)
http://www.macworldexpo.com/
□Apple Computerのホームページ(英文)
http://www.apple.com/
□Apple ComputerによるMACWORLD Expo/San Francisco 2001情報(英文)
http://www.apple.com/hotnews/

(2001年1月11日)

[Reported by by 矢作 晃]


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