Click


VIA Technology Forum会場レポート

SDRAM/DDR SDRAM兼用のApollo Pro266搭載マザーを展示

会期:9月20日、21日

会場:台北国際コンベンションセンター


 VIA Technology Forum(VTF2000)はVIA Technologiesが主催する開発者向けのイベントだが、同時に展示会も併設されている。今回は昨日のレポートでも述べたとおり、Apollo Pro266、ProSavage KM133などの最新チップセットのほか、AMD-760を搭載したマザーボードなど、自作PCユーザーに注目の展示が相次いだ。


●Apollo Pro266はSDRAMとDDR SDRAMのデュアルサポート設計が可能

 VIAが発表したApollo Pro266は、DDR SDRAM(PC-1600/2100)に加え、SDRAM(PC133 SDRAM)もサポートしている。しかし、これまで多くのチップセットベンダは、DDR SDRAMとSDRAMの両方をサポートしたマザーボードを作るのは難しいと指摘している。1つにはメモリモジュールの形状の問題がある。133MHz SDRAMのメモリモジュール(PC133 SDRAM)は168ピンだが、DDR SDRAMのメモリモジュール(PC-1600/PC-2100)は184ピンで、そのままでは物理的な互換性がない。その問題はマザーボードに両方のメモリソケットを取り付ければ、解決不可能ではないのだが、DDR SDRAMとSDRAMで電圧やタイミングなどを変更しないといけないので難しいと考えられていた。

 しかし、VIAがOEMメーカーに対して配布しているApollo Pro266のデザインガイドでは、DDR SDRAMのみ、SDRAMのみというデザインと一緒にDDR SDRAMとSDRAMの両方のメモリソケットを搭載した場合のデザイン例が載っているという。実際に会場で配布された「Pro266 DDR/SDR Board Design」という資料には、DDR SDRAM/SDRAMの両方のデザイン例が掲載されていた。

CHAINTECHのDDR SDRAM/SDRAM両対応Apollo Pro266搭載マザーボードの6VJD2 DFIのApollo Pro266搭載マザーボードのCD70 EPoX COMPUTERのApollo Pro266搭載マザーボードEP-3VHA

 さらに、会場の一角に設けられたChaintechのブースには、DDR SDRAMとSDRAMの両方のメモリソケットを搭載したApollo Pro266搭載マザーボードが展示されていた。こうしたデザインがとれるとなると、ユーザーは最初はPC133 SDRAMで利用して、DDR SDRAMが安価になったらDDR SDRAMに乗り換えることが可能になる。DDR SDRAMも最終的には現状のSDRAMと同等のコストで作れるようになるとはいえ、最初はSDRAMに比べて若干価格のプレミアムがつくことが予想される。そうした意味ではDDR SDRAMを待っているユーザーには朗報といえる。

AcerのApollo Pro266搭載microATXマザーボード MSIのApollo Pro266搭載マザーボードMS-6365

 VIAがAthlon/Duron用の統合型チップセットとして投入するのがProSavage KM133だ。ProSavage KM133は、VIAのスタンドアロンチップセットApollo KT133にS3のSavage4のグラフィックスコアを統合した製品で、内蔵のグラフィックスコアだけでなく、外部AGPスロットも利用可能。特に低コストが要求されるDuronを搭載した製品での採用が期待されている。会場にはApollo KM133搭載マザーボードが多数展示されていた。

SOYOのProSavage KM133搭載のSY-K7VMM ASUSTeK COMPUTERのProSavage KM133搭載のV133-VM CHAINTECHのProSavage KM133搭載の7AJA

TyanのProSavage KM133搭載のS2393 MSIのProSavage KM133搭載のMS-6340 DFIのProSavage KM133搭載のAM35

BIOSのProSavage KM133搭載マザーボード TekramのProSavage KM133搭載マザーボードSAKM-M GIGA-BYTE TechnologyのProSavage KM133搭載のGA-7ZMM


●登場間近のAMD-760はASUSTeK、GIGA-BYTEの製品が展示

 昨日のレポートでも述べたように、実際にApollo Pro266搭載製品が登場するのは2001年の第1四半期になると見られている。しかし、それよりも先にDDR SDRAMをサポートしたチップセットが登場する。それがAMDのAMD-760チップセット(とそれの2ウェイマルチプロセッサ版であるAMD-760MP)だ。情報筋によれば、AMDはAMD-760チップセットを10月に発表する予定で、同じタイミングでシステムバスが133MHz(実際にはDDRで266MHz)となった、Athlon 1.2GHzとAthlon 1.13GHzが同時に投入されるという。

 そうした背景もあってか、今回はいくつかのブースでAMD-760を搭載したマザーボードが展示されていた。既にAMDのリファレンスマザーボードは4月のWinHEC2000や7月のPlatform Conferenceで展示されていたが、今回のVTF2000ではASUSTeK COMPUTERGIGA-BYTE Technologyといった大手マザーボードベンダのAMD-760マザーボードも展示されていた。

ASUSTeK COMPUTERのA7M266。ノースブリッジはAMD-761、サウスブリッジにはVIAのVT82C686Bを採用している HyundaiによるGIGA-BYTE Technology GA-7DXを利用したデモ。ノースブリッジはAMD-761、サウスブリッジにはVIAのVT82C686Bを採用している

 ASUSTeK COMPUTERのA7M266はノースブリッジにAMD-761を採用し、サウスブリッジにはVIAのVT82C686Bを採用している。VT82C686BはVIAのPCIバスサウスの最新版でUltra ATA/100をサポートしているのが従来のVT82C686Aとの違いだ。スペック的にはDDR SDRAMスロットが4つ、AGP×1、PCIバス×5、AMR×1となっている。また、GIGA-BYTE TechnologyのGA-7DXも、やはりノースブリッジはAMD-761、サウスブリッジはVIAのVT82C686Bになっており、あるマザーボードメーカーのエンジニアによれば、ほとんどのメーカーはこうしたAMD-761+VT82C686Bという構成にしているようだ。実際にHyundaiのブースではこのGA-7DXを利用してデモが行なわれていた。

 このように、トップ2ベンダのマザーボードが登場したことで、AMD-760がそれなりに順調に進んでおり、登場までもう少しという印象を受けた。あとは10月のどのタイミングで投入されるかだが、10月8日からMicroprocessorForumがサンノゼで行なわれる。ここか、あるいはもう少し後ろにずらして第4四半期中にもデビューすると見られているPentium 4にぶつけてくるかのどちらかだろう。どちらにせよ、少なくともAthlonユーザーがDDR SDRAMを使えるようになる日が近いのは間違いない。

□VIA Technologiesのホームページ(英文)
http://www.via.com.tw/
□VTF2000のホームページ(英文)
http://www.via.com.tw/contact/eventvtf.htm

(2000年9月22日)

[Reported by 笠原一輝@ユービック・コンピューティング]


【PC Watchホームページ】


ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp