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NEW PRODUCTS TESTREPORT


東芝
DynaBook SS DS50C/1CA

CD-ROMドライブと
豊富なインターフェースが魅力の
B5サブノートPC

TEXT:法林岳之 Takayuki Hourin



本機に東芝独自のポインティングデバイス「アキュポイント」は採用されていないが、各種ワンタッチキーやメール着信ランプなどの便利な機能が用意されている
 相変わらずノートPCが好調な売れ行きを記録しているが、マーケットを牽引しているのはA4サイズのオールインワンノートであり、販売台数の面から見るとB5サイズのサブノートは目立ったヒットモデルが登場していない。B5サブノートは1kg台の重量こそ魅力だが、CD-ROMドライブが内蔵されていないなど、A4オールインワンノートに比べると、やや割り切った使い方が求められるためだ。これに対して、今回発売された東芝の「DynaBook SS DS50C/1CA」は、CD-ROMドライブを内蔵しながら、B5サブノートのバランスのよさを活かした注目のモデルだ。

 CPUはモバイルCeleron 500MHzを搭載し、PC100対応の128MBメモリ、12GBのHDDを内蔵する。CD-ROMドライブは着脱式の24倍速ドライブを標準装備し、本体に添付されているFDDと排他で利用できる。液晶ディスプレイは11.3インチの低温ポリシリコンTFT液晶を採用し、最大1,024×768ドット/1,677万色表示が可能だ。

 CD-ROMドライブを内蔵するセレクタブルベイには上記のFDDのほか、オプションで提供されるCD-R/RWドライブ、DVD-ROMドライブ、120MBの容量を持つFDD上位互換デバイス「スーパーディスクドライブ」が装着可能だ。


本体右側面のセレクタブルベイには、標準添付されるFDD(左)やCD-ROMドライブ(右)のほか、オプションのCD-R/RWドライブなどを装着することができる
 I/OまわりはUSB、IEEE1394、IrDA、PS/2、パラレル、外部ディスプレイなどの各種ポートおよびPCMCIA TypeIIスロットを二つ備えるほか、V.90/56kbpsモデム、10BASE-T/100BASE-TX対応LANポートも内蔵する。

 ボディサイズはB5で、CD-ROMドライブやPCカードスロットを2基装備したため、高さ29.9mmとなっているが、あまり厚さは感じさせない。重量はCD-ROMドライブを内蔵した状態で1.8kg、ウェイトセーバーを装備した際は1.6kgまで軽量化できる。バッテリ駆動時間は標準で1時間半だが、別売りの大容量バッテリを装備することで最大3時間まで延長することが可能だ。このクラスのノートPCとしては申し分ないスペックだろう。

 キーボードは標準的な配列を採用しているが、ポインティングデバイスは東芝製品でおなじみのアキュポイントではなく、タッチパッドが採用されている。タッチパッドをコントロールできるユーティリティも付属しており、使い勝手は悪くない。キーボード上部にはワンタッチで利用できるメールボタンやインターネットボタンも配されており、メール着信ランプも備える。


本体背面に用意されたCRT出力以外の入出力端子は、本体左側に集中している。パラレルやPS/2などのレガシー端子も備えており、幅広いハードウェア環境に対応可能だ
 アプリケーションソフトは「Microsoft Office 2000 Personal」、「Ulead Video Studio 4.0 SE」「Ulead PhotoExpress」、「駅すぱあと」などがプリインストールされている。

 本機を試用して残念に感じる点は、これまでのDynaBook SSシリーズに比べ、質感や仕上げのよさが今一つであることだ。また、東芝ノートPCのオリジナルであるアキュポイントが装備されていない点にも賛否両論があるだろう。とくに、タッチパッド下のボタンの操作音はハッキリ言って安っぽく、筆者としてはSSシリーズの名を冠したことに違和感を覚えるほどだ。

 他社もB5サイズでCD-ROMドライブを内蔵したサブノートPCを販売しているが、それらの製品に比べ、PCカードスロットを2基装備していることや軽量であること、豊富なコネクタ類を備えていることがDynaBook SS DS50C/1CAのアドバンテージだ。細かい点に不満は残るが、全体的には非常によくまとめられたノートPCであり、安心してお勧めできる。「A4オールインワンノートが欲しいが、たまには持ち歩きたい」というビギナーにはピッタリのノートPCだろう。


  • 製品名:DynaBook SS DS50C/1CA
  • 標準価格:オープン(実売220,000円前後)
  • メーカー:株式会社東芝
  • 問い合わせ先:0570-00-3100
  • URL:http://www2.toshiba.co.jp/
  • CPU:モバイルCeleron 500MHz
  • チップセット: 440BX
  • メモリ(最大):128MB(128MB)
  • HDD:12GB
  • FDD:2モード
  • CD-ROMドライブ:最大24倍速
  • ビデオチップ:ATI RAGE Mobility-M
  • ビデオメモリ:4MB
  • ディスプレイ:11.3"FLサイドライト付き低温ポリシリコンTFT液晶
  • 最大解像度:1,024×768ドット/1,677万色
  • サウンドチップ:Crystal SoundFusion CS4281
  • モデム:56kbps(V.90/K56flex対応)
  • キーボード:84キー
  • インターフェース:USB×1、IEEE1394(S400、4ピン)、キーボード/マウス(PS/2)×1、パラレル(Dsub 25ピン)×1、CRT(Dsub 15ピン)×1、ヘッドホン×1、マイク×1、モデム(RJ-11)×1、10BASE-T/100BASE-TX(RJ-45)×1、IrDA×1、PCMCIA TypeII×2(TypeIII×1、CardBus対応)
  • 電源:リチウムイオンバッテリまたはACアダプタ
  • バッテリ駆動時間:約1.5時間
  • 本体サイズ(W×D×H):270×227.9×29.9mm
  • 重量:1.8kg

    ■写真撮影
    若林直樹(STUDIO海童)

    □株式会社東芝のホームページ
    http://www.toshiba.co.jp/index_j.htm
    □製品情報
    http://www2.toshiba.co.jp/pc/catalog/dynabook/db65_50/ds_hard.htm
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    http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000725/toshiba1.htm


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    ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp