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東芝 DynaBook SS DS50C/1CA CD-ROMドライブと
TEXT:法林岳之 Takayuki Hourin |
本機に東芝独自のポインティングデバイス「アキュポイント」は採用されていないが、各種ワンタッチキーやメール着信ランプなどの便利な機能が用意されている |
CPUはモバイルCeleron 500MHzを搭載し、PC100対応の128MBメモリ、12GBのHDDを内蔵する。CD-ROMドライブは着脱式の24倍速ドライブを標準装備し、本体に添付されているFDDと排他で利用できる。液晶ディスプレイは11.3インチの低温ポリシリコンTFT液晶を採用し、最大1,024×768ドット/1,677万色表示が可能だ。
CD-ROMドライブを内蔵するセレクタブルベイには上記のFDDのほか、オプションで提供されるCD-R/RWドライブ、DVD-ROMドライブ、120MBの容量を持つFDD上位互換デバイス「スーパーディスクドライブ」が装着可能だ。
本体右側面のセレクタブルベイには、標準添付されるFDD(左)やCD-ROMドライブ(右)のほか、オプションのCD-R/RWドライブなどを装着することができる |
ボディサイズはB5で、CD-ROMドライブやPCカードスロットを2基装備したため、高さ29.9mmとなっているが、あまり厚さは感じさせない。重量はCD-ROMドライブを内蔵した状態で1.8kg、ウェイトセーバーを装備した際は1.6kgまで軽量化できる。バッテリ駆動時間は標準で1時間半だが、別売りの大容量バッテリを装備することで最大3時間まで延長することが可能だ。このクラスのノートPCとしては申し分ないスペックだろう。
キーボードは標準的な配列を採用しているが、ポインティングデバイスは東芝製品でおなじみのアキュポイントではなく、タッチパッドが採用されている。タッチパッドをコントロールできるユーティリティも付属しており、使い勝手は悪くない。キーボード上部にはワンタッチで利用できるメールボタンやインターネットボタンも配されており、メール着信ランプも備える。
本体背面に用意されたCRT出力以外の入出力端子は、本体左側に集中している。パラレルやPS/2などのレガシー端子も備えており、幅広いハードウェア環境に対応可能だ |
本機を試用して残念に感じる点は、これまでのDynaBook SSシリーズに比べ、質感や仕上げのよさが今一つであることだ。また、東芝ノートPCのオリジナルであるアキュポイントが装備されていない点にも賛否両論があるだろう。とくに、タッチパッド下のボタンの操作音はハッキリ言って安っぽく、筆者としてはSSシリーズの名を冠したことに違和感を覚えるほどだ。
他社もB5サイズでCD-ROMドライブを内蔵したサブノートPCを販売しているが、それらの製品に比べ、PCカードスロットを2基装備していることや軽量であること、豊富なコネクタ類を備えていることがDynaBook SS DS50C/1CAのアドバンテージだ。細かい点に不満は残るが、全体的には非常によくまとめられたノートPCであり、安心してお勧めできる。「A4オールインワンノートが欲しいが、たまには持ち歩きたい」というビギナーにはピッタリのノートPCだろう。
■写真撮影
若林直樹(STUDIO海童)
□株式会社東芝のホームページ
http://www.toshiba.co.jp/index_j.htm
□製品情報
http://www2.toshiba.co.jp/pc/catalog/dynabook/db65_50/ds_hard.htm
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http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000725/toshiba1.htm