Microsoft Macintosh部門General Manager Kevin Browne氏 |
会場:NewYork Jacob K. Javits Convention Center
7月20日、MicrosoftのMacintosh部門General ManagerのKevin Browne氏による「Office 2001 for Macintosh」の記者会見が行われた。
●日本語版は11月中旬に登場
Browne氏は「Office 2001 for Macintosh」の発売予定から話しはじめた。
「Office 2001 for Macintoshは6カ国の言語(英語、仏語、独語、スウェーデン語、スペイン語、日本語)に個別に対応していきます。まず、英語版が10月初めにリリースされ、日本語版を除く5カ国は10月末、そして日本語版は11月中旬になります」、 「ほとんどは、Macintoshが大きな市場となっている国です。スウェーデンは我々にとって良い市場なので追加しました」と述べた。
価格については、「日本語版の価格は未定ですが、前回よりも安くする予定です」という。
今回の製品はローカライズが特徴だ。国際的製品としての展開を期待して、Macintoshを使ってワールドワイドで実行可能になった。各国別に特徴を生かして機能を盛り込み、さらに互換性も持たせている。
「一例をあげると日本語版Office 98のExcelで作成したスプレッドシートを英語版で開くと文字化けを起こしていましたが、新たにMSゴシックやMS明朝のフォントを添付することで問題を解決しました。これによりWindows版とのレイアウトの互換性も持たせてます」
なお、プラットフォームはMac OS 8.1以降と9.Xだ。「Mac OS Xでは、クラシックアプリケーションとして動きます。カーボン化は次期バージョン以降になり、時期は未定です」という。「また、必要とされるシステムは、英語版でメモリ32MB、バーチャルメモリ32MB、またはメモリ64MBです。HDD160MBとしている」。
Microsoftブース |
●Macintoshのユーザーに親しみを感じてほしい
Browne氏によれば、Microsoftが以前からMacintoshの開発にコミットメントしていることを知らないユーザーが多く、バイヤーですらMicrosoftがMacintosh用の製品を販売しているを知らなかったという。
「マーケティングのイメージをMacintoshに力をいれて展開していきます。ごらんの通りCDの表面にプリントされている文字もMacintoshと大きく強調しました」、「広告の中では製品を強調するのではなく、カスタマを強調しています。ほら、ここにも、とってもエキサイトしてるアジア人男性がいるでしょ」と、CDの表面にプリントされたアジア人のモデルを指差してBrowne氏はにこやかに笑った。
Browne氏はオレンジと半透明のプラスチックの小さなパッケージを手にした。
「パッケージのデザインも変えました。これは再使用可能なプラスチックで作られています。Macintoshを意識したデザインで、Macintoshのユーザーに親しみを感じてほしいと願っています」。
パッケージはCD-ROMがちょうど入る大きさで、マニュアルは基本的にはオンラインマニュアルのみとなる。ただし、日本向けにはインストールガイドの冊子を添付することも考慮されているという。
最後に、新しいE-mailやパーソナルインフォメーションのアプリケーションとなる「Entourage 2001」を説明した。「Windows版のOutlookに似てるともいわれてますが、特にMacintoshユーザーのためにデザインされています。また、個人のユーザーが使いやすい簡素化された製品になったと思います」と述べた。
なお、この製品の特徴の一つであるPalm OSとのシンク(同期)は、残念ながら日本語版では実現されていないという。
□MicrosoftのMacintosh用サイト「MacTopia」(英文)
http://www.microsoft.com/mac/
□製品情報(英文)
http://www.microsoft.com/mac/products/office/2001/preview/default.asp
(2000年7月21日)
[Reported by Hiroe Bailey]