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PC EXPO 2000会場レポート

ORB対応MP3プレーヤー、水冷ファンレスケースなど

会期:展示会 6月27〜29日(現地時間)

会場:JAVITS CENTER NEW YORK CITY


 PC EXPO 2000はコンシューマ向けの展示会という性格も併わせ持っているため、コンシューマ向けのユニークな製品もいくつか展示されている。このレポートではPC EXPOで見つけた面白い製品を紹介しよう。


●CASTLEWOODとアイワが共同開発のORB対応MP3プレーヤーを展示

 ORBというリムーバブルディスクをご存じだろうか? ORBは米CASTLEWOODがリリースしているリムーバブルディスクで、2.2GBという容量でハードディスク並のスピードを実現したという(メディアはハードディスクの円盤そのもので、リムーバブルハードディスクと言っていいだろう)。米国ではそれなりに人気がある。このCASTLEWOODのブースには、アイワと共同開発されたというMP3プレーヤーが展示されていた。

30時間という長時間のMP3ファイルをストアでき、しかも再生可能なORB内蔵MP3プレーヤー
 このMP3プレーヤーはUSBでPCと接続し、PCから転送されたMP3ファイルをORBディスクに保存する。1枚のORBディスクに30時間のMP3ファイルを保存できるという。これまでもCD-Rに記録したMP3データを再生できるCDプレーヤーはあったが、大容量のリムーバブルディスクがついたものはなかったので、新しいコンセプトの製品といえる。これなら外部ハードディスクにプレーヤー機能が付いたような感覚で利用できる。ただし、現状では参考出展であり、出荷時期・価格などについては未定であるという。値段次第では魅力的な製品になる可能性があり、製品化に期待したい。

IEEE-1394に対応したORBドライブ。IEEE-1394に対応したデジタルビデオカメラから直接キャプチャできると書いてあるが、別にカメラとドライブだけで転送できるわけではなく、やはりPCは必要

 このほか、iomegaのブースでは同社の小型リムーバブルメディアであるClick!を使用したMP3プレーヤー「mp2300」を展示していた。このmp2300はSensory Scienceの製品で、本体の上部にClick!を挿入して利用するタイプのMP3プレーヤーで、40MBのメディア2枚が付属する。なお、このmp2300は単なるMP3プレーヤーではなく、住所録機能を持っており、Outlookの住所録とシンクロナイズが行なえるほか、ボイスレコーディング機能も持つ。ただ、本体の大きさはダイアモンドマルチメディアのRIO500を2つ重ねたぐらいの大きさで、重さも204gと決して軽くない。日本でヒットするかどうかは別として、ユニークな製品ではある。

iomegaのブースに展示されていたSensory Sciencのmp2300。40MBのClick!が2枚ついて、299ドル(約3万円)。果たして安いか高いか? iomegaも自社製のClick!対応のMP3プレーヤーを出展。ただし、モックアップで動作していなかった


●自作PCユーザーが熱い視線のファンレス水冷ケース

ポスターも赤字で「NO Fan」となっている。実に勇ましい?
 韓国のC・SYSTEMはユニークな水冷ファンレスケースを参考出品していた。これは本体の左側面にアルミの巨大ヒートシンクを用意し、PC内の熱を発する部分(CPU、ビデオカード、ハードディスク、電源ユニット)に装着したアルミのヒートシンクを水が流れるチューブで結び冷却するという。PC内にファンが存在しないので静かなPCを実現できるというのが同社の主張だ。

 実はこのPCケース、'99年のCOMDEX/Japanに展示していたそうで、そこでも非常に受けていたそうだ。確かに、ファンがないというのもすごいが、PCケースの内部を水入りのチューブが這い回っているというのもなかなかすごい。ただ、実際の製品化はまだだそうで、今年の秋ぐらいに製品化を見込んでいるそうだ。

C・SYSTEMのCALMという水冷クーリングシステムを採用したケース。電源部分やCPUのヒートシンクから透明なチューブが出ており、水が流れている。これが本体の左側面に用意されたアルミ板に熱を伝導し、冷却を行なう 電源供給ユニットにもファンはなく、電源部の冷却もヒートシンクで行なわれる


●ソニー、I/O機能搭載メモリースティックを展示ほか

東芝のBluetoothチップ内蔵したDynabook。手前の携帯電話からインターネットにアクセスできる
 このほか、東芝/Intel/IBMなどはBluetoothのデモ、ソニーはI/O系のメモリースティックカードのモックアップなどを展示していた。東芝はBluetoothのチップを内蔵したPCを展示し、これまでのPCカードを利用したデモから、よりいっそう製品化に近づいた印象を受けた。

 ソニーは大型イベントで恒例となった、I/O機能を持ったメモリースティックのモックアップを大量展示していた。既に初日のレポートでもお届けしているように、ソニーはメモリースティックのスロットを搭載したPalm OS搭載PDAを公開している。このPDAで、これらのI/O機能を持ったメモリースティックを利用すれば、機能拡張が可能になる。そういう意味でも気になる展示だ。

ソニーのI/O機能に対応したメモリースティック。GPS、ジョグダイヤル、画像ビューア、デジタルカメラなど多彩な機能が利用できる

HewlettPackardはOSにマイクロソフトのPocketPC(要するにWindows CEの新バージョン)を採用したPalm-size PC「Jornada 540」を展示。Palm系のブースが人であふれていたのに、こちらはやや寂しかった。果たして日本語版は発売されるのか? Franklin Electronics PublishersのeBookman。電子ブックを持ち歩くリーダーという位置づけの製品だが、電子ブックのほか、MP3ファイルなども再生可能で、コンテンツプレーヤーという位置づけであるそうだ。なお、PIM機能を持っており、付属のUSBクレイドルを利用してOutlookとのシンクロナイズが可能。ただし、展示されていたのはモックアップで、実際には動作していなかった

CeBITでも展示されていたタコみたいなデザインのPCケースが再び展示。「これはなんだ?」という顔で見ていく人が多い。注目度は抜群だった 韓国のDOOSOL SYSTEMの2つのTFT液晶を1つにしたもの。病院などで利用するという

□PC EXPO 2000のホームページ(英文)
http://www.pcexpo.com/
□NVIDIAのホームページ(英文)
http://www.nvidia.com/
□ニュースリリース(英文)
http://www.nvidia.com/News/Pages.nsf/pages/pr_062800d
□製品情報(英文)
http://www.nvidia.com/products/geforce2mx.nsf

(2000年6月30日)

[Reported by 笠原一輝@ユービック・コンピューティング]


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ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp