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ネットジャパン Drive Image 3.0日本語版 アーク情報システム HD革命/Backup Ver2.0 手軽さと機能で選ぶ 最新バックアップソフト2製品 TEXT：竹内慶人　Yoshito Takeuchi

　近頃では、Windows 2000の発売やLinuxの相次ぐバージョンアップによるOSの再インストール、たび重なるウイルスの流行などにより、データバックアップの必要性は確実に高まっている。しかし、ユーザーごとにマシン環境やバックアップ対象となるデータは異なるはず。そこで今回はネットジャパンとアーク情報システムから発売された、最新バックアップソフトを2製品紹介しよう。

●Drive Image 3.0日本語版

Drive Image 3.0では、各パーティションの状態を確認しながらバックアップを行なう

　本製品は、MS-DOS上で動作するPC用HDDバックアップソフトである。Windows 98/95/3.1 の場合はOS自体にDOSが組み込まれているので動作に問題ないが、Windows 2000/NTなど非DOS系のOSの場合は添付されるCaldera Open DOSが利用される。サポートされるファイルシステムは幅広く、FAT16、FAT32、FAT32X、NTFS、HPFSなどのほか、このバージョンから新たにWindows 2000 ProfessionalがサポートするNTFS 5、LinuxがサポートするExt2が加わり、これらのOSのバックアップが可能となった。また、HDDのセクタ単位でのバックアップとして、NetWareやSolaris Intel版にも対応しており、幅広い環境に対応可能な点が特徴だ。

　そのほか、SmartSectorという機構により、HDD上で使用されているセクタだけをバックアップする機能が備わっており、バックアップおよび復元時の動作時間短縮とバックアップファイルの圧縮に大きく寄与している。

Drive Imageはパーティションのサイズ変更にも対応する

　また、バックアップファイルを複数枚のリムーバブルメディアに分割保存す>るディスクスパーニング機能も備えている。

　バックアップしたデータの復元時、復元に必要な実使用容量以上の空きがあればもとのパーティションサイズでなくとも復元が行なえる点はマシン入れ換え時などに非常に重宝されるだろう。

　本製品は基本的にDOSの知識が必要となるため、DOS初心者には扱いにくい部分もあるが、豊富な機能が魅力のバックアップソフトと言える。

【お詫びと訂正】当初、CD-Rへの書き込み機能があると記載されておりましたが、誤りでした。お詫びして訂正いたします。

●HD革命/Backup Ver2.0

HD革命/Backup Ver2.0のバックアップ作業はこの画面から行なう。操作は簡易で理解しやすいものだ

　このHD革命/Backup Ver2.0は、Windows 98/95に的を絞ったHDDバックアップユーティリティだ。サポートしているファイルシステムはFAT16、FAT32のみとなる。最大の特徴はHDDバックアッププログラムがWindows上で動作することだ。競合製品の多くはDOSプログラムとして動作するが、使用経験があるOSはWindowsだけ、という近年のPCユーザーにとって、DOSの知識は案外敷居が高い。その意味で本製品がWindows上で動作することは初心者にとって商品選択の際、大きな魅力となる。また、外部記憶装置やネットワーク上の共有デバイスを手軽に利用できることも利点だ。

HD革命もパーティションの分割、結合機能を持っているが、こちらはWindowsから実行可能だ

　実際の作業はバックアップ元のHDDから保存先のHDDあるいはMOなどのリムーバブルメディアに対して行なわれる。ネットワーク上に存在する共有設定されたドライブの利用も可能だ。HDDがC:ドライブ1台しかない場合は、付属のユーティリティでC:ドライブをC:、D:の二つのパーティションに分割して、D:ドライブへバックアップを行なう。本製品は、Windows 98/95ユーザー向けに特化した製品であるため、対象環境での使い勝手は非常によい。バックアップを手軽に行ないたいWindowsユーザーにオススメの製品だ。