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日本ゲートウェイ Gateway Solo 3300 3色のボディカラーを選択可能な
TEXT:一ヶ谷兼乃 Kenno Ichigaya |
キーボードは素直な配列だが、タッチパッドがホームポジションからやや右よりとなっている |
本機のスペックはゲートウェイの特徴であるBTO方式によって変更可能で、主要な部分では、CPUがモバイルCeleron 400MHzとモバイルPentiumIII 500MHz、メインメモリは64MBと128MB、HDDは6GBと12GBのどちらかを選択可能だ。ただし、ディスプレイは選択できず、解像度800×600ドットの12.1インチTFT液晶パネルのみとなる。できれば選択肢の中に1,024×768ドット対応のものが欲しかったが、この液晶サイズでも表示される文字が小さくならないため読み取りやすい。また、色ムラもなく、明るさ、コントラストもキーボードから自由に調節することが可能なため視認性も高い。キーボードは日本語仕様で、キーピッチ18mm、キーストローク2.5mmと、両手でのタッチタイプも快適に行なうことができる十分なスペックだ。なお、ポインティングデバイスはタッチパッドが装備されている。
本体右側面にはPCカードスロットを一つ装備している |
本体左側面。USB、ヘッドホン、マイクの各端子が並ぶ |
背面にはモデム、イーサネット端子を両備するので、貴重なPCカードスロットを通信用に占有されなくてすむ |
外部機器としては、FDDとCD-ROMドライブ、もしくはDVD-ROMドライブが選択できる。これらは本体背面に装備されている専用コネクタを使うため、同時に接続することはできない。だが、専用バスであるために、接続された各種ドライブからはシステムをブートすることが可能だ。
プリインストールされるアプリケーションは、PostPet for Windows、駅すぱあと、筆王、Ulead Photo Express2 SEなどで、むだに多くのタイトルをインストールしてHDDを圧迫するのではなく、さりげなく使い勝手のよいソフトに数を絞っているところは好感が持てる。
鮮やかに彩られたスタイリッシュなボディばかりが目立ってしまうSolo 3300だが、使ってみるとその実用度の高さはすぐに分かるだろう。今回試用したモバイルCeleron 400MHz、メモリ64MB、6GBのHDDという構成でもビジネスソフトやインターネットアクセスはもちろん、負荷の低い3Dゲームなども十分にこなす力を持ち合わせている。また、キーボードやタッチパッドの操作性もよく、多くの拡張ポートにより、さまざまなシチュエーションに対応することができるはずだ。とくにモデムとネットワークポートを同時に内蔵しているため、自宅、職場、出張先など、頻繁に変わるモバイルPCの使用環境において、煩雑なオプション機器を使用しなくとも通信を行なうことができる点は高く評価したい。
優れたデザインと多くの機能を持ちながら、最小構成時で189,800円と、実売価格で200,000円を超える競合機種を一歩引き離す価格設定となっており、コストパフォーマンスも非常に高い。多彩な魅力をB5ボディに詰め込んだSolo 3300は、2台目のPCとしてコンパクトなマシンを欲している方だけでなく、自分専用の個性的なマシンが欲しいと考えている女性にも受け入れられるのではないだろうか。
■写真撮影
若林直樹(STUDIO海童)
□日本ゲートウェイのホームページ
http://www.gw2k.co.jp/index.html
□製品情報
http://www.gw2k.co.jp/solo3300/opening.html
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【4月24日】日本ゲートウェイ、3色のボディカラーを選べるB5ノート
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000424/gw2k.htm