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日立、8cm DVD-RAMを採用したDVDビデオカメラほか
4.7GB DVD-RAMドライブ、RAM対応DVD-ROMドライブなど

6月30日より順次発売

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 株式会社日立製作所は、8cm DVD-RAMディスクを採用した、DVDビデオカメラ「DVDCAM」と、4.7GB対応DVD-ROMドライブ「GF-2055/2050/2000」、4.7GB DVD-RAM採用DVDビデオレコーダー「DV-RX2000」を6月30日より順次発売する。

 同時に日立マクセル株式会社は、4.7GBデータ用DVD-RAMディスク3機種と、ビデオ録画用フォーマット済みDVD-RAMディスク、DVDCAM用8cm DVD-RAMディスクを発表、7月10日から順次発売する。価格はデータ用が3製品がいずれもオープンプライス、ビデオ録画用ディスクが2,700円、DVDCAM用8cmディスクが3,000円。

 デジタルメディアグループのマルチメディア製品事業統括部長沼田氏は、発表会上で、「日立は、“Inspire the Next”を合い言葉にDVD WORLD製品群を発売する。今回はその第1弾だ。今後、DVD-RAM対応DVD-Videoプレーヤーや、DVD-RAMを使用した業務用ファイリングシステムなどの発売を予定しており、全社を上げてDVD-RAMの普及に務める」と語った。


●8cm DVD-RAM採用DVDビデオカメラ「DVDCAM」

DVDCAM。一見普通のビデオカメラだ
・発売時期:8月25日
・価格:248,000円

 DVDCAM(DZ-MV100)は、8cmのDVD-RAM(両面2.8GB)を採用したDVDビデオカメラで,'99年のCOMDEX Fallで試作機が展示されていた。本体サイズは78×166×108mm、重さ約960g(バッテリ、メディア含む)。本体横には、開閉式の20万画素3.5インチTFT液晶モニターを備える。本体デザインは、一見従来のビデオカメラに似ているが、本体側面はDVDをアピールしたデザインとなっている。

 CCDは、新開発の1/4インチ約110万画素を採用、世界最高密度としている。静止画の撮影にも対応し、有効画素数は動画時約72万画素、静止画時約100万画素。レンズも新開発の光学12倍(デジタル併用48倍、F2.0~2.9)で、周辺解像度を大幅に向上したという。静止画撮影用のストロボも備え、静止画撮影用のメカニカルシャッター、マニュアルフォーカス/プログラムAEなどのマニュアル撮影機能や、セルフタイマーなども備える。なお、静止画の解像度は1,280×960ピクセルで、8cm DVD-RAM1枚(両面)に1,998枚保存できる。

左側面には20万画素3.5インチTFT液晶モニターを備える DVD-RAMディスクは本体右側面から挿入する 前面にはAV入出力のほか、小型形状のUSB端子も備える

 動画の記録フォーマットは、「DVDビデオレコーディング・フォーマット」を採用。独自開発のMPEG-2コーデックチップは、0.18μmプロセスにより低消費電力を実現したという。記録時間は6Mbpsの高画質モードで1時間(片面30分)、3Mbpsの標準モードで2時間(片面1時間)。高画質モード記録時はDVD-Videoより高画質としている。撮影した動画は、サムネイル表示が可能で、再生順序の編集も可能。

 入出力端子は、映像音声入出力×1、S映像入出力×1、外部マイク×1。またPCとの接続用にUSB(小型形状)も備え、オプションのPC転送キット(19,800円)によりPCで記録した画像の再生や、編集に対応する。なお、PCに接続した場合はストレージデバイスとして認識されるが、DVD-RAMドライブとしての使用は動作保証外となる。バッテリはリチウムイオンで、駆動時間は2時間。急速充電アダプタ、バッテリ、ワイヤレスリモコンなどが付属する。

□ニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/0006/0608b.html
□製品情報
http://dvd.hitachi.co.jp/product/cam/index.html
□関連記事
【'99年11月18日】COMDEX/Fall '99 会場レポート 国内メーカー編
液晶をアップグレードできる液晶一体型モデルなど
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/991118/comdex13.htm


●4.7GB DVD-RAMドライブとDVD-RAM読み込み対応DVD-ROMドライブ

上段がDVD-RAM対応DVD-ROMドライブ、下段が4.7GB DVD-RAMドライブ
・発売時期:GF-2000(内蔵、ATAPI) 6月30日
      GF-2050(内蔵、SCSI)  8月下旬
      GF-2055(外付け、SCSI) 8月25日
      GF-7500(内蔵、ATAPI) 7月下旬
      GF-S200(内蔵、ATAPI) 8月下旬
・価格:オープンプライス

 「GF-2000/2050/2055」は、4.7GBに対応したDVD-RAMドライブ。インターフェイスはSCSIとATAPIで、5インチベイ内蔵型のほか、外付け型のSCSIインターフェイスモデルも用意される。転送速度は12/8cmメディアで2.77MB/秒、DVD-ROMは6倍速、CD-ROMは24倍速。いずれも4.7GBメディアに加え、2.6GBメディアの読み書きにも対応する。

 DVD-RAMメディアの読み込みにも対応したDVD-ROMドライブも発表された。インターフェイスはATAPIのみ。5インチベイ内蔵用の「GF-7500」のほか、ノート用薄型ドライブ「GF-S200」も用意される。GF-7500の読み込み速度はDVD-ROMが最大12倍速、CD-ROMは最大40倍速。GF-S200の読み込み速度は、DVD-ROMが最大8倍速、CD-ROMが最大24倍速。

□ニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/0006/0608d.html


●DVD-RAM採用DVDビデオレコーダ「DV-RX2000」

・発売時期:8月25日
・価格:250,000円

 記録メディアに4.7GBのDVD-RAMメディアを採用したチューナー内蔵DVDビデオレコーダ。5月15日に発表された松下電器産業のDVDビデオレコーダ「DMR-E10」のOEM供給を受けたもので、仕様は変更されていない。地上波(1~62ch)、CATV(C13~63ch)、BSチューナー(1~15ch)を内蔵し、Gコードによる予約録画が可能。また、ドルビーデジタル/DTSの光/同軸デジタル出力に対応するほか、デコーダを内蔵し6chディスクリート出力も備える。映像出力端子はコンポジット、S映像、D2、コンポーネント出力端子など。本体サイズは430×352×125mm、重さ7.2kg。

□ニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/0006/0608c.html
□製品情報
http://dvd.hitachi.co.jp/product/video/index.html


□日立製作所のホームページ
http://www.hitachi.co.jp/
□関連記事
【5月15日】松下、4.7GB DVD-RAM対応ドライブとDVDビデオレコーダー
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000515/pana.htm

(2000年6月8日)

[Reported by taira@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp