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日立、64MBのMultiMediaCardをサンプル出荷

7月サンプル出荷

価格:オープンプライス

連絡先:半導体グループシステムメモリ事業部 営業技術部
    Tel.03-5201-5009



他メディアとの比較。左上から時計まわりに、CFカード、スマートメディア、メモリースティック、MMC
 株式会社日立製作所の半導体グループは、64MB容量の小型メモリカード規格「MultiMediaCard(MMC)」対応メディア「HB288064MM」のサンプル出荷を7月から開始する。また、32MBの「HB288032MM」も製品化し、6月から量産する。なお、32/64MB品ともに、一般市場向けの出荷は秋頃になるとしている。

 価格はオープンプライスとなっているが、店頭では32MBは他社製品と同程度(12,000円程度)、64MBはメモリースティックの64MBと同程度(17,000円程度)の見込み。

 日立は、'99年4月にコントローラとメモリを1チップ化したフラッシュメモリーカード市場に参入。5月から16MB容量のメディアのサンプル出荷を開始した。この発表時には計画として、32MBを'99年8月に、64MBを'99年中に出荷と示されていたが、そこから半年~1年ほど遅れての32/64MB品の登場となった。

 32/64MB品ともに、同社の多値技術を採用した0.25μmプロセスの256MビットAND型フラッシュメモリと、RISCマイコン「SuperH」をCPUコアとしたセルベースICを搭載。64MB品については、フラッシュメモリ2チップを積層することで、マルチメディアカードでは業界最大容量を実現したとしている。また、読み込み速度14Mビット/秒、書き込み速度3Mビット/秒と、アクセス速度も業界最高レベルを実現したという。さらに、2.7~3.6Vの低電圧動作が可能なほか、インターフェイスはMMC方式と、従来から使用されているSPI方式をサポートする。

 日立では、フラッシュマルチメディアカードの今後のロードマップとして、512Mビットフラッシュメモリを搭載した128MBの大容量カードや、セキュリティ機能を内蔵したSecure MMCの大容量への展開を図っていくとしている。

□日立製作所のホームページ
http://www.hitachi.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/0006/0601c.html
□関連記事
【'99年4月22日】日立、メモリとコントローラを1チップ化した16MB MultiMediaCard
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990422/hitachi.htm
【キーワード】MultiMediaCard(MMC)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990128/key62.htm#MMC

(2000年6月1日)

[Reported by furukawa@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp