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NEC VALUESTAR simplem VS53H/3B 人気の液晶一体型機が
TEXT:中嶋敦司 Atsushi Nakajima |
昨年の秋、NECは「シンプルさ」をコンセプトとした液晶ディスプレイ一体型機、「simplem」シリーズを発表し、大きな反響を呼んだ。現在、そのライトグリーンを基調色とした筐体に、ガラス調のパネルを組み合わせたポートレート型のデザインは、同社のコンシューマ向けPCの新たな顔となっている。そして、このsimplemの最新型「VALUESTAR simplem VS53H/3B」(以下、VS53H/3B)では、初めて筐体デザインに変更が加えられ、内部設計の見直しも行なわれている。
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| 従来機種よりやや厚みが増しているものの、IEEE1394端子が装備され、機能面は充実している。また、従来同様レガシーフリー設計のため、FDDは装備していない | |
本機のもう一つの特徴となるのが価格設定だ。従来機種、VS2000ではそれ以前のモデルから実売価格が5万円以上も下げられ、210,000円前後となっていた。これに対してVS53Hは180,000円前後と、200,000円を切る設定となったことで、さらに購入しやすくなっている。もちろん、コストダウンされたことでsimplemのコンセプトが損なわれるといったことはない。まず、液晶ディスプレイは、本体サイズの小型化により表示面積こそ15インチから12.1インチに変更されたものの、最大解像度は1,024×768ドットを維持し、パネルも従来同様に高コントラストなTFT液晶を継承している。サブノートPCの中には、より小さな10インチのディスプレイでこの解像度を表示している製品があることを考えると、12インチというサイズが決して視認性の低いものではないことが理解できると思う。
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| 無線キーボードとマウスは従来機と同じもの。電池駆動だが、半年程度交換の必要はない |
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| 本機のマザーボード。これまでは両面実装基板であったが、このたびから片面実装となった |
simplemのデザイン、あるいはワイヤレスやレガシーフリーによって持たらされる使い勝手のよさは、PCを初めて買うようなビギナーや女性層から大きな需要がある。加えて、NECならではの電話によるサポート、FAXによる情報提供(FAX情報サービス)も用意されており、トラブルへの対応も整っている。さらに価格も従来機より抑えられたVS53Hは、多くのユーザーにとって理想的なマシンとなるに違いない。
■写真撮影
若林直樹(STUDIO海童)
□NECのホームページ
http://www.nec.co.jp/
□製品情報
http://www.simplem.com/
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http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000515/nec1.htm