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富士フイルム、340万画素一眼レフデジカメ「FinePix S1 Pro」
~'99年の国内シェアは35%~

7月8日 発売

価格:375,000円

連絡先:お客様コミュニケーションセンター
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 富士写真フイルム株式会社は、Fマウントを備えニッコールレンズが使える一眼レフデジタルカメラ「FinePix S1 Pro」を7月8日に発売する。価格はボディのみで375,000円。

 富士写真フイルムでは、プロの使用に耐え、広く一般にも使用できる製品としており、あえて一般市場向けブランドであるFinePixシリーズの最上位機種として位置づけている。なお、FinePix S1 Pro購入者先着3,000名にオリジナルカメラバッグがプレゼントされるキャンペーンも行なわれる。

 基本的な仕様は1月に開発発表された時のままで、CCDは23.2×15.6mmの大型スーパーCCDハニカムを搭載する。使用できるニッコールレンズはIXニッコールを除くCPU内蔵の製品で、画角はレンズ表記の約1.5倍となる。ファインダーの視野率は上下90%、左右93%。

 記録メディアはスマートメディアとmicrodriveのデュアルスロット。なお、microdriveスロットは通常のCF Type2スロットで、CF Type1のCFカードも使用できる。すでにSanDiskの製品は動作確認しており、今後も確認作業を続けるとしている。PCとのインターフェイスはUSBで、PCからのコントロールや、撮影画像をPCに直接保存する設定も可能。

 なお、1月の発表時にはCCDについては「ハニカム613万画素」としていたが、今回は総画素数340万画素、記録画素数613万画素と表記されている。この件について富士写真フイルムでは「新しいデバイスなので新しい表記を使ったが、お客様の誤解を招く面があった。また、日本写真機工業会でのカタログ表記のガイドラインに沿わないのではないかという声もあり、共通の理解が得られるまで待とういうことになった。解像度はCCDの画素数だけで決まるものではないので、業界内でも新しい表記についての提案を行なっていきたい」としている。

 また、社団法人 日本電子工業振興協会(JEIDA)が発表したデジタルカメラの出荷実績にふれ、「平成11年度の国内出荷実績は約168万台、52%増となっている。富士写真フイルムのシェアも'99年平均で35%と、'98年の28%より7%増加した。また、2000年3月単体では41%に達している」と好調ぶりを披露した。また、FinePix S1 Proの出荷台数についても「昨日発表のあったキヤノンさんの台数に負けないぐらいの台数をぜひ出したい」と意欲を見せた。

□富士写真フイルムのホームページ
http://www.fujifilm.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.fujifilm.co.jp/news_r/nrj611.html
□JEIDAのニュースリリース
http://www.jeida.or.jp/japanese/statistics/dsc/99dsc_4q/index.html
□関連記事
【'98年3月13日】デジタルカメラのカタログ表記統一へ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980313/digi.htm
【1月31日】縦型FinePixにハニカム432万画素・光学3倍ズームモデル
──ハニカム613万画素、Fマウント採用一眼レフデジカメも開発
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000131/fuji1.htm

(2000年5月18日)

[Reported by date@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp