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キヤノン、EFレンズが使用できる
本格一眼レフデジタルカメラ「EOS D30」

9月上旬 発売

標準価格:358,000円

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 キヤノン株式会社キヤノン販売株式会社は、EOSシリーズの全てのEFレンズが使用できる本格一眼レフデジタルカメラ「EOS D30」を9月上旬から358,000円で発売する。

 撮像素子には独自開発の22.7×15.1mmの面積を持つ325万画素(有効311万画素)CMOSセンサーを採用し、ISO100~1,600の感度設定が可能。フィルタはRGB原色カラーフィルタ。画像解像度は、2,160×1,440ピクセル(Large)および1,440×960ピクセル(Small)で、それぞれにFine/Normalモードのほか、ロスレス圧縮のRAWモードも用意される。また、キヤノンEFマウントを搭載し、キヤノンEFレンズ群全てが使用できる。なお、撮影画角はレンズ表記の焦点距離の約1.6倍となる。記録メディアは、コンパクトフラッシュ(Type2)で、microdriveにも対応する。光学ファインダーは、視野率上下左右95%、倍率は0.88倍(-1dpt、50mmレンズ・無限遠)。

メイン電子ダイヤルやモードダイヤルなど、EOSシリーズを継承したデザインとなっている 別売りのバッテリグリップを装着した状態。バッテリグリップには縦位置用シャッターボタンも備える

 ボディは新設計の専用デザインで、149.5×75×106.5mm(幅×奥行き×高さ)、重さ750g。一眼レフデジタルカメラとしては世界最小最軽量としている。シャーシ部分にはステンレス合金を採用し、エンジニアリングプラスチック外装を施すことで、軽量・高強度を実現したという。

 本体上部には、EOSシリーズを継承したメイン電子ダイヤルやモードダイヤル、表示パネルを備えるほか、本体背面には撮影画像や各種情報、ヒストグラムを表示できる1.8インチ約11.4万画素の液晶モニターとサブ電子ダイヤル、メニューボタンなどが配置される。また、EOSシリーズ初のE-TTL自動調光対応リトラクタブルストロボ(ガイドナンバー12、焦点距離18mmのレンズに対応)を備えるほか、アクセサリシューを備え、外部ストロボも使用できる。

 バッテリは、専用リチウムイオンで約540枚の撮影が可能としている。また、別売りでバッテリが2本収容可能なバッテリグリップも用意される(バッテリグリップ使用時は本体にはバッテリは収容不可)。なお、バッテリグリップには縦位置用シャッターボタンなども備える。

外装を外したD30。ステンレス合金製のシャーシは前後からシャッターユニットをはさむように配置される

D30用シャッターユニットと、CMOSセンサー 左がD30用325万画素CMOSセンサ。右はPowerShot S20用324万画素CCD

 撮影モードは、プログラムAE、シャッター優先AE、絞り優先AE、自動深度優先AE、全自動モード、イメージセレクトAE(ポートレート、風景、クローズアップ、スポーツ、夜景)、マニュアル、E-TTL自動調光ストロボAEなど。撮影間隔は、約3コマ/秒で最大8コマまで連続撮影できる。フォーカスモードは、測距が完了すると停止する「ONE SHOT AF」、露光開始まで連続的に測距する「AI SERVO AF」、ONE SHOT AFで捉えた被写体が前後に移動をはじめると自動的にAI SERVO AFに切り替わる「AI FOCUS AF」と、マニュアルフォーカスモードを備える。

 インターフェイスは、専用形状のUSBが採用された。より高速なIEEE-1394ではなくUSBを採用した理由については、「パソコンに標準で採用されたインターフェイスとして、USBを選択した。USBでも速度的には問題ない」としている。

 なお、今回EOS D30に採用したCMOSセンサーは、社内の戦略商品にのみ使用し、社外への販売は一切行なわないとしている。

□キヤノンのホームページ
http://www.canon.co.jp/
□キヤノン販売のホームページ
http://www.canon-sales.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.canon-sales.co.jp/pressrelease/2000-05/pr_eosd30.html
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【5月17日】キヤノン、クレジットカードサイズの「IXY DIGITAL」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000517/canon1.htm

(2000年5月17日)

[Reported by taira@impress.co.jp]


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