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'99年のゲーム大賞は「どこでもいっしょ」
日本ゲーム大賞受賞作発表される

優秀賞を受賞した受賞者。真ん中が「どこでもいっしょ」の開発者
3月30日発表

 社団法人コンピュータエンターテインメントソフトウェア協会(以下CESA)は3月30日、'99年に発売されたゲームの中から優秀な作品を表彰する「日本ゲーム大賞」を発表した。

 昨年までは「CESA大賞」とし、主にCESA会員(ゲーム制作メーカーにより構成)と一般ユーザーの投票により決定されていたが、今回から賞の名前を「日本ゲーム大賞」に改めると共に市場関係者や識者、編集者など外部から選考委員を募り、より“開かれた賞”として受賞作品を選考した。

 名前を改め最初の「日本ゲーム大賞」となったのはソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)のポケットステーションを使ったゲームとして脚光を浴びた「どこでもいっしょ」。「どこでもいっしょ」は大賞以外にもゲームデザイン賞、キャラクター賞、ニューウェイブ賞などを受賞し、独占に近い人気を集めた。
 このほかでは、セガ・エンタープライゼスとビバリウムが制作した人面魚“シーマン”とコミュニケーションをとる「シーマン~禁断のペット~」が最優秀ニューウェイブ賞、優秀ゲーム賞を受賞するなど注目を集めた。
 受賞コメントとしてセガの入交昭一郎代表取締役社長は「どこでもいっしょもシーマンもDance Dance Revolutionも少人数のプロジェクトで作られたクリエイターの指向性が強い作品ばかりで、時代はそういった方向性を持っている。これからもこういった作品が登場してくるといいなと願っている」とコメントした。一方で、“癒やし”や“コミュニケーション”といったキーワードを持つ作品が注目を集めているのも受賞傾向としてあるようだ。

 PC作品としては海外作品賞としてマイクロソフトのリアルタイムシミュレーションゲーム「Age of Empires II:The Age of Kings」が受賞。壇上には米Microsoftのアクション・ストラテジー部門のマネージャーをつとめるステュアート・モウルダー氏があがり、「これまで日本のゲーム市場でどのようなゲームが人気が出るのか研究してきたので、こういった賞を受賞できて大変うれしい」とコメントした。

海外作品賞を受賞したマイクロソフトのステュアート・モウルダー氏 最優秀ニューウェイブ賞を受賞したビバリウムの代役として登場したセガの入交氏


□CESAのホームページ
http://www.cesa.or.jp/
□日本ゲーム大賞のページ
http://www.cesa.or.jp/cesa/taishou/index.html

(2000年3月30日)

[Reported by funatsu@impress.co.jp]


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