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アルプス、プライベートショー「ALPS SHOW 2000」を開催

飛天の間
会期:3月22~24日(入場には招待状が必要)
時間:午前10時~午後5時
会場:新高輪プリンスホテル「飛天」


 アルプス電気株式会社が、プライベートショー「ALPS SHOW 2000」を開催した。一般向け市場ではカラープリンタなど限定された分野でのみ知られている同社だが、OEM市場では各種パーツの供給によってPC業界を支えている存在である。今回のショウでも、PC関連企業の役員などの姿も見られ、注目度は高い。明日のPC業界の技術動向が伺える貴重な機会だ。なお、入場には招待状が必要となっている。


●ストレージ:GMRヘッド、1/2インチ厚のHi-FDを参考展示

 今月14日に発表した、HDD用のGMRヘッドを展示。記録密度15Gbit/平方インチを達成しており、既に量産も開始されている。また、さらに大容量の20Gbit/平方インチを実現した、GMRヘッドも参考出品。こちらは半年後には量産開始の見込みという。

GMR
GMRヘッドの解説 左が20GB/平方インチのヘッド、右が15GB/平方インチのもの

□ニュースリリース
15Gbit/inch2GMR薄膜ヘッドを発表
http://www.alps.co.jp/press/new2000/0314b-j.htm


 また、富士写真フィルムと、ソニーが発売している「HiFD」ドライブの1/2インチ厚(12.7mm厚)版を参考出品している。従来のFDと200MB容量のHiFDメディアが利用できる。サイズは、101.6×12.7×126mm(幅×奥行き×高さ)。転送レートは4.12MB/秒で、平均シークタイムは40ms。なお、製品化の予定は未定。

64DD HiFD
ドライブ本体 USB外付けタイプのユニットも展示


 また、Bluetooth対応モジュールも展示、PC間のデータ通信デモも行なわれた。同社によれば、「現在、国内で実機が動くのはウチだけでは? 」という。

Bluetoothモジュール
本体サイズは32×15×2.9mm(幅×奥行×高さ)
PC間のデータ通信デモ



●液晶:携帯用の反射型カラー液晶を展示

 携帯やPDA用の反射型STN液晶も多数展示されていた。

反射型STNカラー液晶の解説 2.5インチ 反射型カラーLCD 3.6インチ 反射型カラーLCD

低温薄膜プロセス技術の説明 1,024×768ドットの6インチLCD



●入力デバイス:メモリースティックスロット付きキーボードなど


 入力デバイスでは、メモリースティックスロット付きのUSBキーボードを展示。また、通信方式に電波方式を採用した、ワイヤレスキーボードとマウスも展示していた。通信距離は約2m。ともに実働しているが、製品の発売予定は今のところ未定。このほかフォースフィードバックマウスも展示していた。

ワイヤレスキーボード メモリーステックキーボード
通信方式は電波式ワイヤレスキーボード&マウス メモリーステックスロット付きキーボード。USBハブ(2ポート)も備えている

 また、さまざまなポンティングデバイスを採用したリモコンの展示も行なわれていた。既に製品化されているものが主だが、新たに、親指のみで操作可能な「親指操作ポインティングデバイス」や、セットトップボックス/デジタルTV用のポインティングデバイスを展示も展示していた。

リモコン一覧トラックパッドをラジコン用コントローラに応用
親指デバイス使用のリモコンノートPCへの応用例



□アルプス電気ホームページ
http://www.alps.co.jp/
□「ALPS SHOW 2000」のページ
http://www3.alps.co.jp/alpsshow/index.html

(2000年3月22日)

[Reported by usuda@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp