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バンダイ、コロコロと動き回る猫型ロボット「BN-1」を開発

2000年秋までに発売予定

価格:5万円以下を予定



 株式会社バンダイは、人工知能を搭載した猫型ロボット「BN-1(コードネーム)」を開発、2000年秋から5万円程度で発売すると発表した。販売方法は、発売当初はインターネットによる通信販売のみとなる。

 BN-1は、5つのモーターを搭載しており手についている車輪による走行のほか、手をスライドさせることで“歩く”ことも可能。また、腰を回すことで仰向けにひっくり返っても自分で起きあがることができる。
 センサーに関しては、音に反応する“サウンドセンサー”、なでると反応する“なでなでセンサー”、握手に反応する“肉球センサー”など8種類のセンサーを搭載。ペットと同様の反応をするという。中でも、人間のジェスチャー、例えば“伏せ”や“こっちにおいで”、“あっちに行って”などの動作を察知するジェスチャーセンサーが面白い。ただし、ジェスチャーセンサーはAIBOのようにカメラで察知しているのではなく赤外線センサーで行なっており、5パターンの動作を判断する。
 また、小型のリモコン「IDスイング」から照射される赤外線識別信号により、ペンダントを付けている人を飼い主と認識するほか、“回れ右”や“伏せ”といった芸をさせることもできる。

 BN-1の感情表現は、大きな目に表示されるグラフィックで知ることができる。ハートになったり、ものにぶつかるとグルグルと目を回したりと、コミカルな表示で豊かな表情を見せる。音声に関しては、声などは出さずメロディで感情を表現するという。

 BN-1は、人工頭脳を搭載し簡単な学習機能を持っているほか、パッケージに付属する専用コミュニケーションアダプタを使うことで、パソコンからBN-1の行動をプログラムすることができる。プログラムのわからない人でも簡単に組むことができるモード「ビヘイビアシンセサイザー」と、より細かく動作をプログラムできるツール「トレイナー」が用意されている。このほかにもインターネット経由でデータをやりとりし、ダウンロードすることも可能で、「うちの子自慢」といった企画を行なう予定もあるという。コミュニケーションアダプタはシリアル接続が予定されているが、USB接続も現在検討中としている。将来的にはパソコンを通してキーボードや音声認識を使ったコミニュケーションもとれるようにしたいという。

【BN-1の動画映像(5.52MB)】
(QuickTimeムービー)

開発当初は猫をイメージしたが、次第にコミカルな形に変化していったという 機嫌が悪くなりだだをこねている様子 片足で挨拶をしているところ。このままくるっと一回転したりもする
飼い主と認識するペンダント「IDスイング」赤外線識別信号を発する パソコンからBN-1の動作などをプログラミングするソフト。インターフェイスは変更される予定 AIBOとの性能比較表。BN-1の想定価格は5万円前後なので、“比較”と言うよりは、コストダウンするためにどこを変更したのか? と読み解くべきかも

□バンダイのホームページ
(3月13日現在、この件に関する情報は掲載されていない)
http://www.bandai.co.jp/

(2000年3月13日)

[Reported by funatsu@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp