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プレステ2のメモリーカードの0.05%で不具合

3月10日発表



 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)は3月10日、9日までのプレイステーション2に関する問い合わせ状況を発表。その中で、メモリーカードの不具合に関するものが、約340件あったことを明らかにした。これは、問い合わせ件数の3%、出荷総数の0.05%(1万台に5台)にあたる。なお、3月9日までの問い合わせ件数の総数は約12,300件で、本体の使用方法に関するものが全体の約26%を占めたとしている。

 メモリーカードの不具合は、ゲームのデータやDVDプレーヤープログラムが、一部消失するというもので、インターネットの掲示板などで報告されていた「ゲームを遊んだ後に、DVDビデオが再生できなくなった」という現象も、これに相当すると思われる。なお、問題があるメモリーカードや本体については、SCEIに送付してもらい、解析を進めているとしている。

 SCEIでは、現在までの解析状況を「特定のプレイステーション2対応ソフトウェアに起因するものではなく、メモリカード個別の不良だと推定している」とし、一部海外などで報道された「SCEIが、メモリーカードの生産を中止あるいは、リコールした」という噂を否定した。

 このリコールの噂も影響して、SCEIも含むグループ企業の中心であるソニーの株価は10日、一時ストップ安まで暴落した。今回、SCEIがこの発表を行なったのは、ソニー株の急落に対応する意味も含まれていると推測される。


□ソニー・コンピュータエンタテインメントのホームページ
(3月10日現在、この件に関する情報は掲載されていない)
http://www.scei.co.jp/
□「プレイステーション2」のページ
http://www.scei.co.jp/ps2/
□関連記事
「プレイステーション2 関連記事リンク集」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000221/ps2i.htm

(2000年3月10日)

[Reported by furukawa@impress.co.jp]


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