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Intel Developer Forum '00 Spring Japan
~ポール・オッテリーニ氏基調講演、Itanium搭載機も展示される~

☆☆☆☆

会期:3月9日

会場:ホテルオークラ 平安の間


 インテル株式会社は、開発者向けカンファレンスIntel Developer Forum(IDF)の第1部「Intel e-Business Day」を開催。米Intelのポール・オッテリーニ主席副社長による「第3世代のインターネットビジネスに移行」と題した基調講演が行なわれた。

 Itaniumについては、8社のOEMシステムが複数のOSとアプリケーションで稼動中で、30社以上のOEMメーカーがItaniumを用いたシステムを設計していると述べられた。壇上にはNECによる16wayのItaniumを搭載したワークステーションが展示されていたが「時間がないので、詳しくはNECのスタッフに聞いてほしい」との述べるにとどまった。また、インテルは本日、動作周波数1GHzのPentium IIIを発表したが、そのことには特に触れられなかった。

 講演は、今月30日にインテル日本法人の社長に就任するジョン・アントン氏がオッテリーニ氏を紹介。ポール・オッテリーニ氏が壇上に立ち「インターネット、e-Bussinessは既に産業革命以来のインパクトを持って世界を変革している。今後すべてのビジネスがe-Businessに移行していくだろう」と述べた。
 続いて、「オフィスにおける第1世代のキラーアプリケーションは、ワープロやPowerPointなどで、オフィスでの生産性向上に役立ったが、それをさらに推進する第2世代のキラーアプリケーションは、データアプリケーションである」とし、「ビジネスデータの集積量は1.5年で倍増しており、それらを扱うシステムのマーケットは急増している。その市場へ向けたインテルアーキテクチャのサーバー、ワークステーションは着実に増加している」と述べた。

インターネットビジネスの第3世代
顧客中心のビジネスモデルにおける標準化
 その後、「インターネット・ビジネスは第3世代に入った」と述べ、「Webでのプレゼンスを高め、マーケティングをしたのが第1世代、第2世代はマーケティング的側面に電子商取引が加わり、続く第3世代は顧客中心型のビジネスを展開するべきで、顧客と1対1の関係を築くことが基本となる」とし、実例として、株価情報などをストリームで配信するTheBeast.comを紹介した。TheBeast.comは、取り込んだデータをExcel形式などでビジュアライズして、読みやすくしたり、特定の銘柄をほかの携帯端末などに転送するなどのパーソナライズが可能となっている。

 第3世代のビジネスは総合的にサービスを展開し、それに対するソリューションは既に提供されていると述べ、ハードウェア的には適応性と、スケーラビリティが要求され、XMLを使ったソリューションが重要になると述べた。

Itaniumデモ機
16wayのItaniumを搭載したNECのワークステーション
ジョン アントン氏
30日よりインテル日本法人社長に就任する

□インテルのホームページ
http://www.intel.co.jp/

(2000年3月9日)

[Reported by usuda@impress.co.jp]


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