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JEIDA、周辺機器類の市場予測を発表
LCD/CD-RW/スキャナなどが成長

3月2日 発表



 社団法人 日本電子工業振興公開(JEIDA)は、ディスプレイ、ストレージ、スキャナなど周辺機器類の'99年の世界市場と国内市場の実績と2002年(プリンタのみ2003年)までの需給予測をまとめた。

 国内市場において、2002年に向けて発展の見込まれる分野としては、液晶モニタ、2.5インチHDD、追記/書換型光ディスク、フラットベッドスキャナ、などが挙げられている。逆に減少が見込まれているのはCRTディスプレイ、ドットマトリックスプリンタ、フィルムスキャナなど。

 液晶ディスプレイについては、'99年に220万台の実績だったのが、2000年に274万台、2001年には339万台となり台数ベースでCRTを越えるとみている。

 HDDの出荷台数は過去最高を更新し続けており、今後も大きな伸びが期待されている。とくに、国内では2.5インチ型が38%、3.5インチ型が62%と、2.5インチ型の需要が高く、今後の伸びも大きいとみられている。

 追記/書換型光ディスクは、2002年には、'99年比で292%ともっとも大きな伸びが見込まれている分野。そのほとんどがCD-R/RWドライブで、2002年には487万台の出荷が予想されている。DVD-R/DVD-RAMなどについては市場規模は依然として小さいとみられている。また、再生専用型光ディスクでは、CD-ROMからDVD-ROMへの移行が見込まれている。

 スキャナでは、市場の大半はコンシューマー向けのフラットベッドスキャナとなっており、今後もこの傾向が続く。今後もこの分野は成長を続け、'99年の226万台から、2002年には503万台への増加が見込まれている。なお、現在主力の600dpiから1,200dpiへの世代交代は2002年とみられている。フィルムスキャナはデジタルカメラの高画素化により、今後は市場の伸びは期待できないとされている。

 他の分野では、大容量FDD系のメディアについて「扱い易さでは他に引けを取らないものの、記憶容量がCD-R/RWに及ばないことと、価格面においても従来のFDDと比較して割高感が拭えないことから急速には市場が伸びない」とされているのが注目される。

□JEIDAのホームページ
http://www.jeida.or.jp/
□ニュースリリース
http://www.jeida.or.jp/japanese/statistics/peri/99/index.html

(2000年3月8日)

[Reported by date@impress.co.jp]


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