Click



'99年の国内パソコン台数1,083万台で36.7%の成長
ソニー、アップル、ソーテックの追撃が目立つ

2月22日発表
 
 IDC Japan株式会社は、'99年1月から12月にかけての国内におけるパソコン出荷台数の調査結果を発表した。これによると'99年の出荷台数は1,083万台で、対前年比36.7%の成長を記録した。その中でも家庭市場向けは約490万台で、対前年比85.4%の伸びをみせた。

 パソコン市場の伸び関してIDC Japanは、「PCはインターネットやメール端末として利用されており、そういった層に一体型やLCDディスプレイを使用したデザイン重視の高付加価値型商品がアピールした」とリリースで分析。
 一方で、低価格競争も激烈化していることにも触れており、20万円以下のパソコンの市場占有率は、'98年第4四半期には22.4%だったが、'99年第4四半期には47.2%にまで上昇したという。また、'98年第4四半期の平均販売価格が273,000円だったのが、'99年第4四半期には224,000円となっており、18%も下がっている。

 同時に発表されたメーカー別のシェアだが、1位は昨年に引き続きNECで22.2%、2位は富士通で20.7%、3位が日本IBMの10.1%となっており、以下、東芝、ソニー、アップルコンピュータと続いている。中でも注目されるのは対前年成長率144.5%を記録したソニーと、対前年成長率1794.1%となったソーテックの2社。ソニーはトップ5入り、ソーテックは前年17位からトップ10入りを果たした。それに比べてNECはジリジリとシェアを落としている。

 デスクトップとポータブルパソコン(Windows CEは含まれない)の比率に関してはデスクトップが53.9%('98年、53.6%)に対して、ポータブルは43.6%('98年、43.9%)となっており、デスクトップの比率がわずかに増えた。これについては「低価格帯のデスクトップ商品が市場を牽引したため」と分析している。

 2000年の国内パソコン市場に関しては、1,296万台出荷で対前年成長率20%の成長を予測している。

'99年国内パソコン市場ベンダ別出荷台数シェア '99年国内デスクトップパソコン市場出荷台数シェア '99年国内ポータブルパソコン市場出荷台数シェア

□IDC Japanのホームページ
http://www.idcjapan.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.idcjapan.co.jp/Press/Current/20000222Apr.html
□関連記事
【2月16日】'99年国内PC出荷台数は、36%増の1,054万台。個人市場が急激な伸び
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000216/gartner.htm

(2000年2月22日)

[Reported by funatsu@impress.co.jp]


【PC Watchホームページ】


ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp