会場:幕張メッセ 4~6 HALL
今回のMACWORLD Expo/Tokyoでは、数多くのMacが発表され、話題になった。デジタルカメラも関係メーカーの出展は少ないものの、いくつかの新製品が出品されており、さらに大容量デバイスも見られたのでレポートしよう。
●エプソン:334万画素光学3倍ズーム機「CP-900Z」を出品
エプソンは今回、発表直後の334万画素光学3倍ズーム機「CP-900Z」を出品した。
本機はどことなく35mm一眼レフを連想させるようなスタイリングを採用した高画素機。ブースでは実機を手にすることができるが、これが意外にコンパクト。大口径で明るい3倍ズームレンズを搭載している割には小さくまとまっており、サイズは「オリンパス C-3030Z」とほぼ同レベル。質感もなかなか良好で、CP-800S譲りのわかりやすい操作感にも好感が持てる。また、各種機能も充実しており、本格的な撮影も十分にこなせそうなモデルに仕上がっていた。
また、発表されたばかりの「PT-110(プリントン)」と、複合機「Calario Copy CC-700」も展示されている。
●三洋電機:730MBの「iDフォーマット」採用デジタルカメラのモックアップを参考出品
三洋電機は、'99年にオリンパス、マクセルと3社共同開発した730MBの光磁気ディスクメディア「iDフォーマット」を使ったデジタルカメラのモックアップを参考出品した。
また、実際に「iDフォーマット」ディスクを採用した、デジタルカメラとビューワーのモックアップが出品されていた。カメラは2種類あり、ひとつは本格的な撮影にも対応できそうな、光学式10倍ズームレンズ搭載モデル。もうひとつは、薄型の携帯モデルだ。
前者は銀塩の中型カメラに近いスタイリングのもので、ボディの後側にディスクドライブを配置される。レンズは光学10倍ズーム。液晶モニタはカメラ上部にあり、使用時には立ち上げるようだ。
一方の薄型モデルは、携帯用MDプレーヤーに似たデザインのもの。ディスクは側面から挿入するスタイルだが、液晶パネルやレンズ光学系の厚みを考えると、若干現実味にかける感じがしないでもない。レンズは単焦点タイプ。
いずれのモデルも、三洋らしく動画撮影を前提としたもののようで、回転式の操作ダイヤルを備えている。このダイヤルを使って、カメラ内で動画編集を行なうことを考えているようだ。
そのほかに、2種のデータビューワーのモックを出品。1つは家庭用で、もう1つは携帯用だ。同社はシステム図でもわかるように、730MBというiDフォーマットディスクの容量を生かして、ディスクアルバム的な使い方を重視しているようで、このモックアップも、そうした用途を想定した出展といえる。
いずれもモック段階であり、現実味はやや薄い印象なのが残念。だが、iDフォーマット搭載機は年内に製品化されるという情報もあり、近い将来今回のモックのようなコンセプトのモデルが登場する可能性もありそうだ。
●松下電器:ディスクメディアを中心に展開
松下電器は、ディスクメディアを中心としたブース展開を図っていた。ブースには、先だって国内発表された120MBのスーパーディスクを採用した130万画素3倍ズームモデル「LK-RQ132S」が出品されていた。
同ブースでは、片面4.7GB、両面9.4GBのMacintosh対応DVD-RAMドライブも参考出品されていた。現行の2.6GBタイプはMacintosh対応がやや遅れ気味だったが、今回はその心配は少なそうだ。
また、4.7GBのDVD-RAMドライブは、同社のほかにもヤノ電器からもATAPIの内蔵型が出品されており、来場者の注目を集めていた。
LK-RQ132S | Macintosh用 片面4.7GB DVD-RAMドライブ |
ヤノ電器が出品した4.7GB DVD-RAMドライブ |
●新潟キヤノテック:Macintosh版画像ビューワソフト「ACDSee」
新潟キヤノテックは、高速な画像ビューワーソフトとして人気の「ACDSee」のMacintosh版を参考出品した。機能的にはWindows用の最新バージョンとほぼ同等の機能を搭載する予定という。リリース時期もそれほど遠くないようだ。
□MACWORLD Expo/Tokyo 2000ホームページ
http://www.idgexpo.com/MACW/
■注意■
(2000年2月18日)
[Reported by 山田久美夫]