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Corel、Inpriseと合併。Linuxの総合ソフトウェアベンダーに

2月7日(現地時間) 発表



 CorelInprise/Borlandは7日(現地時間)、両社が合併することで最終合意に達したと発表した。存続企業はCorelで、Inprise/BorlandはCorelの完全子会社となる。

 合併はInprise/Borland株1株につき、Corel株0.747株の株式交換によって行なわれる。総額は約24億4,000万ドル。この交換により、Inpriseの株主の持ち株比率は44%となる。

 Corelは'98年の「WordPerfect 8 for Linux」を皮切りに、既存アプリケーションのLinux移植を推進し、先日、同社のLinuxディストリビューション「Corel Linux」を発売している。InpriseではLinux版のJava開発環境「JBuilder 3 Foundation」のダウンロード版を発表。また、Linux用の開発ツール「Kylix」を年内に発表するとしている。

 新会社の社長兼CEOに就任する、CorelのMichael Cowpland CEOは「この合併により、デスクトップOSと、アプリケーション、開発環境など、Linux市場のあらゆる側面をカバーする大きなチャンスを手にしたことになる。統合的な製品ソリューションと世界規模でのサポートを展開できる」とリリースで述べている。

 なお、日本でCorel製品を販売しているメディアヴィジョンでは、今後の対応について、「現在検討中」としている。

□Corelのホームページ(英文)
http://www.corel.com/
□ニュースリリース(英文)
http://www.corel.com/news/2000/february/february_7_2000.htm
□Inpriseのホームページ(英文)
http://www.inprise.com/
□ニュースリリース(英文)
http://www.inprise.com/about/press/2000/inprise_corel.html
□関連記事
【'98年4月30日】米Borland、INPRISEに社名変更
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980430/borland.htm

(2000年2月8日)

[Reported by usuda@impress.co.jp / Watchers]


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ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp