2月22日より順次発売

価格：
「SmartVision Pro」34,800円
「SmartVision」27,800円

連絡先：NECパソコンインフォメーションセンター
　　　　Tel.0120-60-9821

　日本電気株式会社（NEC）は、MPEG-2相当でテレビ録画が可能なPCIカード「SmartVision Pro」を2月29日から、34,800円で発売する。

　SmartVision Proは、音声多重TVチューナーを搭載したMPEG-2（6Mbps）対応のキャプチャカード。データ放送にも対応し、bitcast、ADAMS、文字放送も受信可能。さらにADAMS-EPGを受信して番組表を作成、ワンクリックで録画予約ができる。

　また、HDDへの録画と再生が同時に行なえ、番組を録画しながら、録画済みのシーンを再生する「タイムシフト再生」にも対応している。再生速度は0.1～9.9倍まで任意に設定でき、2倍速までは音声も再生。早送りしながら現放送時間に追いつくことも可能だ。

　エンコードはソフトウェアで、解像度はMPEG-2が352×240ドット、MPEG-1（2Mbps）が320×240ドット。また、映像入力端子も備えており、外部入力からのリアルタイムMPEG-2/1エンコードも可能だ。なお、HDD容量はMPEG-2で約3.5GB/時間、MPEG-1で1GB/時間を消費する。

　対応機種はPC98-NX、PC/AT互換機で、OSはWindows 98 Second Editionのみに対応。動作環境はPentium III 500MHz、メモリ 128MB以上と、かなり高いスペックを要求する。また、'96年秋以降に発表されたIntel製チップセットを採用した機種が推奨されており、ALiやSiSのチップセットを採用した機種では画面にゴミがでるなどの不具合が生じる場合があるとしている。ビデオチップについては現在「ATI RAGE 128」、「NVIDIA RIVA TNT」、「S3 Savage4」、「3D Labs Permedia3」で動作確認がされている。なお、これらの対応情報については同製品のWebページで随時更新される。

　今回このSmartVision Proと同時に、MPEG-1形式のテレビ録画機能に特化して価格を抑えた「SmartVision」も同時に発表された。発売は2月22日で、価格は27,800円。

　テレビ録画はMPEG-1形式にのみ対応し、タイムシフト再生機能は搭載していないが、ADAMS-EPGによる録画予約機能などには対応している。動作環境はCPUがPentium II 233MHzまたは、Celeron 300A、メモリ64MB以上、OSはWindows 98および、Second Editionに対応するなど、SmartVision Proに比べると、敷居が低くなっている。

　最近になってソニーや日立、シャープなどからテレビ番組の録画機能を搭載したパソコンや、「Voodoo3 3500 TV」、「ALL-IN-WONDER 128」などのテレビ録画機能を搭載したビデオカードが登場している。今回の製品がこれらと異なる点は、パソコン自体や、ビデオカードを置き換える必要がなく、今あるシステムに追加するだけで済むところだ。ただし、価格的にはALL-IN-WONDER 128などとあまり変わりはないため、NECブランドという安心感や、ADAMS-EPGなど日本の放送環境への対応などがメリットとなる。

□NECのホームページ
http://www.nec.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.nec.co.jp/japanese/today/newsrel/0002/0302.html
□製品情報
http://www.psinfo.nec.co.jp/inet/bitcast/

（2000年2月3日）

[Reported by furukawa@impress.co.jp]