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米Intel、SpeedStep対応のモバイルPentium III 650/600MHz

モバイルPentium III 650/600MHz

2000年1月18日 発表(現地時間)

1,000個ロット時単価:
Pentium III 650MHz 637ドル
〃 600MHz 423ドル


 米Intelは、SpeedStep技術を初めて採用した、ハイエンドノートPC用プロセッサ「モバイルPentium III 650/600MHz」を発表した。モバイルPentium IIIシリーズではもっとも高いクロックの製品となる。価格は1,000個ロット時の単価で650MHzが637ドル、600MHzが423ドル。同時にミニノート用の低消費電力版のモバイルPentium III 500MHzも発表された。1,000個ロット時の単価は294ドル。

 0.18μmプロセス、100MHz FSB、オンダイの256KB2次キャッシュ、SSEなどの基本的な仕様は既存のモバイルPentium IIIに準じている。

 SpeedStepは、Geyserville(ガイザーヴィル)のコード名で呼ばれていたもので、AC駆動時の高いパフォーマンスと、バッテリ駆動時の省電力を両立させる技術とされている。具体的には、バッテリ駆動時にクロックと電圧を下げるもので、今回のPentium III 650/600MHzでは、バッテリ駆動時にはクロックを500MHzへ、電圧を通常の1.6Vから1.35Vへ引き下げる。Intelでは「50%少ない電力で最高性能の80%が実現できる」としている。

 SpeedStepは、今後モバイルPentium IIIに採用されるが、Celeronには採用の予定はない。また、クロックについては現在は2段階のみの切替だが、将来的に必要になればもっと段階を増やすことも可能という。ただし、電圧については0.18μmプロセスの場合、1.35Vが最適としている。なお、SpeedStep技術についてはBIOSレベルの対応が必要で、動作対応OSとしてWindows 95/98/NT 4.0/2000が予定されている。

 なお、低消費電力版のモバイルPentium III 500MHzにはSpeedStepは採用されておらず、クロックは固定。また、動作電圧は常に1.35Vとなっている。

□Intelのホームページ(英文)
http://www.intel.com/
□ニュースリリース(英文)
http://www.intel.com/pressroom/archive/releases/mp011800.htm
□製品情報(英文)
http://www.intel.com/mobile/pentiumiii/index.htm
□ベンチマークデータ(英文)
http://www.intel.com/mobile/performance/pentiumiii/piii_bmarks.htm

(2000年1月19日)

[Reported by date@impress.co.jp]


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