日本HP、個人向けからエンタープライズまでカバーする
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2月18日 開設
HP Printing Experience Center TOKYO。垂れ幕は同社のプリンタで印刷したもの |
日本ヒューレット・パッカード株式会社(日本HP)は18日、コンシューマー向けから商業印刷向けのプリンタ製品を紹介するスペース「HP Printing Experience Center TOKYO」を開設した。場所は東京都杉並区の日本HP高井戸事業所研修センター内。
コンシューマー向けインクジェットプリンタからデザイン用大判プリンタ、印刷事業者向けデジタル印刷機とソリューションなど、同社が有するプリンタポートフォリオを体験できるデモスペース。設置されたPCには各種ソフトウェアをインストール済みで、ユーザーはデータを持ち込むことで、実際の環境に近い形でプリンタを試すことができる。
スペースは、Production Printing、Technical/Graphics Printing、SOHO/Home Printing、Enterprise Printingの4ゾーンからなり、いずれも最新のプリンタが用意されている。Production Printingゾーンでは、商業印刷向けのIndigo Digital PressやインクジェットPOD機のEdgelineなどを導入し、その場で顧客のデータを印刷できるほか、ユーザー事例やサンプルなどを展示している。
Technical/Graphics Printingゾーンでは、CADやGIS(地理情報システム)、グラフィックス、ポスターなどをターゲットにスペシャリストによるデモや、純正のメディア(用紙)により品質と印刷スピードを確認できる。
一般企業向けのEnterprise Printingゾーンではオフィス環境を想定し複合機やセキュリティソリューションなどが、SOHO/Home Printingゾーンでは、無線LANやBluetoothによるワイヤレスな印刷環境が体験できる。
なお、同スペースはビジネスユースを想定し、営業や専用窓口経由での事前予約制を取る。一般のユーザーには公開されない。
Production Printingゾーンの展示。右の端末では可変情報印刷のアプリケーションを利用し、プリント毎に名前(赤字の刺繍)を変化させて印刷できる | Indigo Pressの内部。ペースト状のインクをオイルで薄めて利用する。残ったインクはタンクに還元されるため、残トナーが出ない。またインクの粒子が通常の5~10ミクロンより小さな1ミクロンとなっているため印刷品質が高いという |
Production Printingの印刷サンプル。右のパンフレットも含む | Technical/Graphics Printingゾーン。手前のクッションはインクジェットで印刷後に加工したもの。学校の垂れ幕や横断幕といったニーズもあるという | Designjet Z6100シリーズ。さらに高速化し、印刷して額装した場合には光学耐性が200年に及ぶという |
バックライトフィルムに印刷し電飾と組み合わせたもの | SOHO/Home Printingゾーンではワイヤレス印刷環境やWebによる次世代プリント環境を体験できる | Bluetooth接続のモバイルプリンタ。バッテリで動作可能 |
Enterprise Printingゾーンでは複合機を展示 | LANによるプリンタ管理ソフト「WebJetadmin」 |
日本HP 小池亮介氏 |
また、オフセット印刷などを除けば、商業印刷でもデジタル印刷への移行が進んでいると指摘。Webにアップロードした画像を自宅やプリントショップで印刷するだけではなく、業務向けのIndigoで印刷したフォトブックとして出力し郵送するといった、次世代のプリント環境も体験できるとした。
同社は2011年に東京都江東区へ本社を移転する予定で、そのときには同スペースも移設される予定だ。
□日本HPのホームページ
http://www.hp.com/jp/
□ニュースリリース
http://h50146.www5.hp.com/info/newsroom/pr/fy2009/fy09-056.html
□製品情報
http://h50146.www5.hp.com/products/printers/printdemo_tokyo/
(2009年2月18日)
[Reported by matuyama@impress.co.jp]