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2009 International CESレポート【HP編】

ゲーマー向け省スペースPCやMiniの新製品などが目白押し

CES会場内のHPのブース

会期:2009年1月8日〜11日(米国時間)

会場:Las Vegas Convention Center
   Sands Expo and Convention Center/The Venetian



●SLIを利用可能なゲーミングPC「HP Firebird」

 Hewlett-Packard(HP)は2006年にゲーミングPCメーカーだったVoodoo PCを買収。現在は“HP with Voodoo DNA”というブランドで、いくつかのゲーミングPCを展開している。CESのタイミングで発表された「HP Firebird」もそうした製品の1つ。デスクトップタイプの製品となるが、既存のHP with Voodoo DNAのラインナップであるBlackbirdよりも本体サイズが一回り小さいのが大きな特徴となる。

 ゲームPCの肝ともいえるGPU周りは、NVIDIAのスモールフォームファクター向け製品を採用。GPUはGeForce 9800Sを搭載したMXMボードを2枚搭載し、SLI構成を採っている。チップセットはnForce 760S SLIで、このチップセットは省電力機能のHybridPowerに対応して、ゲームをプレイするときはGeForce 9800S SLI、そうでないときはnForce 760Sの内蔵グラフィック、と切り替えて使用することができるわけだ。

 このFireBirdには2モデルがラインナップされており、上位モデルとなる「FireBird 803」はCPUがCore 2 Quad Q9550となるほか、無線LAN/Bluetoothが標準搭載される。下位モデルの「Firebird 802」のCPUはCore 2 Quad Q9450。

 GPU、チップセット、CPUは、1つのラインで結ばれた水冷システムが採用されており、非常に静かであることを大きなメリットとしてアピールする。電源は外付けのACアダプタが採用されており、こちらの容量は350W。この省電力性も併せてアピールされた。

 そのほかのベーススペックは、メモリが4GB(最大8GB)で、HDDは2.5インチの320GB×2台でRAIDもサポート。ホットスワップも可能になっている。日本での発売予定はコメントが得られなかったが、北米では1月9日から受注開始で、価格は1,799ドルからとなっている。

Voodoo DNAにラインナップされるHP Firebird。803/802の2モデルが用意される Blackbird同様、スタンドで持ち上げられたスタイル。スタンドの根元はライトアップもされている Firebirdの内部。側面はレバーで簡単に開く
CPU、チップセット、GPU×2個はすべて水冷。ラジエータなどはユニットは天板部に内蔵されている 前方にはスリムタイプの光学ドライブと、スワップ対応の2.5インチHDDベイを2個装備。光学ドライブはBlu-ray Discも選択可能
背面のI/Oパネル。USB、IEEE 1394、Gigabit Ethernet、DVI、音声入出力といった一般的な端子のほか、eSATA、HDMI、ExpressCard/54スロットを備える 外付けのACアダプタ。SLI構成を採りつつ350Wで済んでいるというのは本製品の魅力になっている

●Atomに生まれ変わったMini 2140

 ネットブック黎明期の2008年、VIA C7を搭載した8.9型液晶搭載ミニノートPCとして話題をさらった「HP Mini-Note PC 2133」。HPはその後、さらに薄型化されたMini 1000をリリース。こちらは10.1インチ液晶を搭載し、Atomベースの製品となった。今回のCESで展示された「Mini 2140」は、ちょうど両者を融合したようなスペックが特徴のミニノートPCだ。

 外観およびサイズは、Mini-Note PC 2133に近い形状で、サイズは261.4×166.2×26.7mm(幅×奥行き×高さ)、重量は3セルバッテリおよびHDD搭載時で1.1kg。液晶サイズは10.2型へアップ。プラットフォームもVIAからIntelへ変更され、Atom N270とIntel 945GSEを組み合わせたものになっている。液晶は16:9比率が採用されており、1,024×576ドットまたは1,366×768ドットから選択可能。

 展示機はメモリ2GB、160GB HDDの構成で、Windows Vista Home Businessがインストールされた状態になっていた。このあたりはアレンジが可能で、ストレージは160GB HDDのほかに80GBのSSDが用意されるほか、OSはWindows Vista Home Basic、XP Home、FreeDOS、SUSE Linuxが選択できる。また、バッテリは3セルまたは6セル。6セルバッテリ時の駆動時間は8時間となる。

 日本での発売については不明。北米では今月末から販売が開始される。価格は449ドルからとなる。

10.1型液晶、Atomベースへ生まれ変わった「HP Mini 2140」 写真では光線の影響でシャンパンゴールドっぽく見えるかも知れないが、実際は2133に近いシルバー調のデザイン 液晶パネル。ただし展示機は正しく動作しておらず、1,366×768ドットパネルが1,024×576ドットで表示された状態になっていた
両側面のインタフェース。USBは両側面に1基ずつで計2基。ExpressCard/54スロット、SDカードスロットを備えている

●その他

 今回のCESにおけるHP製品としては、開幕前々日に開催されたCES Unveiledで展示された、AMDのYukonプラットフォームを採用するPavilion dv2が大きな話題を集めた。HPブースではさらに、同じくAMDプラットフォームを採用したノートPC製品として、Turion 64 X2を搭載した「Pavilion dv3」も展示されている。

 Pavilion dv3は13.3型(1,280×800ドット)液晶を搭載する薄型ノートPCで、Turion 64 X2 Ultraを搭載する。展示機では、Turion 64 X2 Ultra ZM-84が搭載されていたが、ZM-86/80、QL-62、RM-72も選択が可能。

 GPUにはRadeon HD 3200を搭載。メモリは最大8GBで、ストレージは160〜400GBのHDDのほか、SSDの搭載も可能となっている。最低構成価格は799ドルからとなっており、このクラスの製品としてはパフォーマンスを追求した製品のわりに、価格が抑えられているのが特徴になっている。

Turion 64 X2、Radeon HD 3200から成る13.3型ノートの「Pavilion dv3」 両側面のインタフェース。HDMI、eSATA、スロットイン式のDVDドライブあたりが特徴的だ
iPhone上から写真を選択し、プリントボタンをタッチするだけで、HPの無線LAN対応プリンタで写真を印刷できる「iPrint Photo」のデモ

 HPでは無線LAN対応のプリンタをいくつか投入しているが、このプリンタへiPhoneから直接出力するソフトウェアの提供を発表した。HP iPrint Photoと呼ばれるソフトウェアで、iPhone上から起動するとフォトギャラリーを表示。そこから写真を選択し、プリントボタンをタッチするだけでプリントが開始される。

 これはプリンタ側のファームウェア更新などは一切必要なく、現状のままで利用が可能。ソフトウェアは無償で提供される。

□2009 International CESのホームページ(英文)
http://www.cesweb.org/

(2009年1月9日)

[Reported by 多和田新也]

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