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マイクロソフト、Windows Live最新版を提供開始
~写真共有を軸にソーシャルネットワーク要素を強化

12月11日 発表



 マイクロソフト株式会社は11日、パーソナルな情報を統合/整理/共有するサービス「Windows Live」の最新版の提供を正式に開始した。

 Windows LiveはWindowsプラットフォーム向けに、メッセンジャーやメール、ストレージなど多数のサービスからなる集合体。最新バージョンでは25GBのストレージ「SkyDrive」をバックボーンに、写真共有機能「Windows フォト」を軸にしたパーソナルな情報の整理/共有をコンセプトにしたプラットフォームを目指す。併せて、プロフィール機能や行動をトラッキングする機能などを追加し、ソーシャルネットワークとしての側面を強化した。

 Windows Liveはアプリケーションの「Windows Live Essentials」(日本ではおすすめパック)とWebサービスの「Windows Live Services」からなる。後者については12月3日より提供されているが、前者については近日中に順次公開される予定だ。一例として、Windows Liveフォトをサポートするガジェット「Windows Live フォトガジェット」が12月16日より提供される。

 各機能の強化点や新機能については11月の発表会で説明されているので、関連記事を参照されたい。

 Microsoftは将来的に、Windows 7をベースにアプリケーションとWebサービスを組み合わせ、Software+Serviceをコンセプトにした環境の構築を目指す。その基盤にはAzure Service Platformを採用し、その上のレイヤーに一般のユーザーが利用するWindows Liveが構築される。具体的には、認証機能やコミュニケーション/プレゼンスの管理、個人情報の管理、検索と地理情報などが、Windows Liveとして提供される。これらの機能はニコニコ動画で利用されているように、サードパーティーからのサービス提供も可能になっている。

写真のアップロードをサポートする「Windows Live フォトガジェット」 Windows 7をベースにSoftware+Serviceをコンセプトにした環境の構築を目指す Azure Service Platform上でLiveが展開される

 同社コンシューマー&オンライン事業部オンラインマーケティング本部Windows Live & Mobileグループ ディレクター 小野田哲也氏は、「WindowsはIE 8だけでもインターネットに対して強力なプラットフォームになっているが、これとは別にOSにバンドルされていた機能をひっくるめて外だしにしたものである」とWindows Liveの成り立ちを紹介。

 また同氏は、携帯電話からデジタルカメラ、据え置きTVなど幅広いデバイスが存在する状況を指摘。「ユーザージェネレーテッドコンテンツに絞ってみると、撮る側のデバイスと見る側のデバイスに分かれる。その間をユニークなIDでシームレスにつなぐのがLiveのサービスでありプラットフォームである」と魅力を語った。

マイクロソフト 小野田哲也氏 Windows Liveがさまざまなデバイスをシームレスにつなぐ

□マイクロソフトのホームページ
http://www.microsoft.com/japan/
□Windows Live
http://home.live.com/
□関連記事
【11月13日】「Windows Live」次期バージョンを発表、12月アップデート開始 (INTERNET)
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/11/13/21514.html
【12月3日】次世代「Windows Live」、Webサービスを正式版へ移行
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/12/03/21743.html

(2008年12月11日)

[Reported by matuyama@impress.co.jp]

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