NVIDIA、Teslaを使った「パーソナルスパコン」の仕様を策定
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11月18日(現地時間)発表
米NVIDIAは18日(現地時間)、同社製GPUコンピューティングカード「Tesla」を使ったデスクトップPCの仕様を策定し、それに基づいた製品がOEM各社から発売されると発表した。
ドスパラのTesla搭載機「FRACTICA」。BTOに対応し、Intel/AMDの両プラットフォームが用意されるが、このデモ機はCore i7、メモリ6GB、Tesla×3、Quadroを搭載する。電源はこの製品専用に開発したもの |
TeslaはGeForce GPUをベースにしたGPUコンピューティング用の製品。ハードウェアはビデオカードとほぼ同じだが、ビデオ出力がなく、GPUコンピューティングのアクセラレータとして利用するもの。
Teslaには、PCI Expressのカードタイプ、同カードを2枚使った外付けボックス、4枚使った1Uラックマウントのモデルがあり、今回発表されたのは、カードタイプの「Tesla C1060」を採用したデスクトップPCの仕様。同カード1枚で1TFLOPSに近い演算能力があり、HPC(High Performance Computing)をターゲットとしていることから、今回のソリューションは「Teslaパーソナル スーパーコンピュータ」と名付けられている。
仕様と言っても、決められているのは、クアッドコアCPU、3枚以上のTesla C1060という大枠のみで、CPUの数、筐体、ストレージ、OSなどの仕様はOEMメーカーに委ねられている。基本的な構成で価格は1万ドル程度で、NVIDIAでは従来の同性能レベルの製品の1/100の価格としている。
日本では、NEC、サードウェーブ(ドスパラ)、ユニットコム(フェイス/ツートップ/パソコン工房)などが、製品化を表明。NECでは、すでに10月より東京工業大学のスーパーコンピュータグリッド「TSUBAME」にTesla 170基を使ったシステムを導入している。
□NVIDIAのホームページ(英文)
http://www.nvidia.com/
□Teslaの製品情報
http://www.nvidia.co.jp/object/tesla_computing_solutions_jp.html
□NECのホームページ
http://www.nec.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.nec.co.jp/press/ja/0811/1801.html
□ドスパラのホームページ
http://www.dospara.co.jp/top/
□ユニットコムのホームページ
http://www.unitcom.co.jp/
(2008年11月19日)
[Reported by wakasugi@impress.co.jp]