キングジム、キーボードを搭載したテキスト入力専用ツール
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ポメラ |
11月10日 発売
価格:27,300円
株式会社キングジムは、テキスト入力に特化したデジタルメモツール「ポメラ」を、11月10日に発売する。価格は27,300円。
フットプリントは文庫本とほぼ同じ |
約370gのボディに、17mmピッチの折りたたみ式キーボード、ATOK(2007相当)を搭載し、PC並の入力環境を備えた点が特徴。液晶は640×480ドット表示対応の4型モノクロTFT液晶。電源はアルカリ単四型乾電池2本を使用し、20時間駆動する。Webページの閲覧やメールといったインターネット接続機能はなく、テキスト入力に特化している。キーボードはパンタグラフ式で、ノートPCと同等の打鍵感を目指したという。
入力したデータはテキストファイルとして、内蔵メモリまたはmicroSDカードに保存する。本体にはUSBポートを備え、PCと接続するとマスストレージとして認識。本体メモリとmicroSDカードのデータにアクセスできる。
1ファイルの文字数は全角8,000字まで。本体内蔵のメモリ(128KB)には全角8,000文字のファイルを6つまで保存できる。
エディタの機能としては、全文検索機能、文字数表示機能、行間の設定(小/中/大)、白黒反転表示などが可能。文字の大きさは3種類で、1画面に表示できる文字数は、一番小さい24ドットで、全角26文字×17行、32ドットで20文字×12行、48ドットで13文字×8行となっている。
日本語入力システムには、ATOKを搭載。最大100語まで単語登録も可能。変換作業のキー操作は、ATOK準拠とMS-IME準拠のいずれかを選択できる。
本体サイズは折りたたみ時で100×145×30mm(幅×奥行き×高さ)。キーボードを開くと、幅は250mmまで広がる。重量は約370g。本体カラーはパールホワイト、プレミアムブラック、トワイライトオレンジの3色。microSDカードスロットは最大2GBまでのカードに対応。microSDHCには対応しない。
同社によると、ノートPCや紙の手帳、携帯電話といった、これまでメモ用途で利用されたツールは、いずれも弱点があるという。たとえば、PCは起動に時間がかかる、バッテリ切れの心配、OSやセキュリティソフトの導入、管理の手間といった問題がある。一方、紙の手帳は手軽な反面、書いたメモの管理や、データ化する際、入力し直さなければならない。また、携帯電話は、入力に時間がかかる。こうした点を考慮し、PDAやPCとは一線を画す、メモ専用機の開発に至った。
同社の電子文具開発部長 亀田登信氏は、「会議や出張などでビジネスマンが使うシーンを想定している。5万円のUMPCとは違うゾーンを目指した。(PCというよりは)文房具を買う感覚で、ビジネスマンが自腹で買うことを想定している」と製品の位置付けについて説明。「ポメラ」というネーミングは、「Pocket Memo Writer」の略。デジタル機器というより、文具らしい柔らかなイメージを目指したという。
なお製品と同時に、専用ケースも発売される。素材にはリサイクルレザーを使用。カバーの裏には付箋紙が入っている。希望小売価格は5,040円。
キーボードの打鍵感にこだわったという | PCや紙の手帳は、メモツールとして弱点があった | PCやスマートフォンと異なり、維持するのにセキュリティ対策やOSのアップグレード、通信費の支払など手間やコストがかからない |
同時発売される専用ケース | カバーのところに付箋紙が入っている |
□キングジムのホームページ
http://www.kingjim.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.kingjim.co.jp/news/0810/n-pomera.html
□製品情報
http://www.kingjim.co.jp/pomera/index.html
(2008年10月21日)
[Reported by ito-d@impress.co.jp]