アイ・オー、32bit Windowsの管理外メモリを使える
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10月8日 公開
株式会社アイ・オー・データ機器は8日、RAMディスク作成ソフトの最新版「RamPhantom3 LE」を公開した。同社のメモリモジュール製品の購入者は、製品のシリアル番号を入力すると無償でダウンロードでき、従来のRamPhantomユーザーも再ダウンロードが可能。対応OSはWindows 2000/XP/Vista。
今回のバージョンアップで、32bit Windowsで利用できないOS管理外メモリを、RAMディスクとして使えるようになったのが最大の特徴。32bit Windowsでは、メモリを物理的に4GB積んでも、OS上から使えるメモリ容量は約3~3.5GBとなる制限がある。RamPhantom3 LEでは、このOS管理外のメモリ領域を高速なRAMディスクとして活用できる。
RAMディスクに設定できる容量は、OS管理外メモリのみが最大約1GB。システムメモリのみを使う場合と、OSの管理外メモリとシステムメモリを足して使う場合は、最大2GBとなる。最小は128MB。
OS管理外メモリをRAMディスクとして利用できる | 全般の設定画面。容量や、使用するメモリ、ドライブレターなどを設定できる | インターネット一時ファイルをRAMディスクで使う設定をチェックボックスで行なえる |
また、新機能として、RamPhantom3 LEで作成したRAMディスクを、Webブラウザのインターネット一時ファイル置き場に設定できるチェックボックスを用意した。対応のWebブラウザはInternet Explorer、Firefox。
バックアップ機能は従来の機能を継承。OSのシャットダウン/再起動時に、RAMディスクのファイルをHDDに退避したり、そのままデータを消去したりといった動作が可能。このほか、ドライブレターの設定や「起動時にRAMディスクを有効にする」などの設定項目がある。
LEが付かないフルバージョンの「RamPhantom3」も用意。直販サイト「ioPLAZA」のみの取り扱いで、価格はオープンプライス、直販価格は2,480円。RamPhantom3ではメモリ総容量が4GBを超えてもRAMディスク化できる。OS管理外の領域はPCの搭載量からOSが認識している領域を引いた容量、例えば、PCのメモリ搭載量が8GBの場合は約5GBまで対応、OS管理内では最大3.4GBとなる。
□アイ・オー・データ機器のホームページ
http://www.iodata.jp/
□ニュースリリース
http://www.iodata.jp/news/2008/10/ramphantom3le.htm
□製品情報
http://www.iodata.jp/promo/memory/software/ramphantom/ (RamPhantom3 LE)
http://www.iodata.jp/product/hdd/soft/ramphantom3/ (RamPhantom3)
□関連記事
【5月12日】【特別レポート】32bit Windowsの管理外領域をRAM Diskに使う
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/0512/ramdisk.htm
【2004年12月1日】アイ・オー、RAMディスク作成ソフト「RamPhantom」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/1201/iodata2.htm
(2008年10月8日)
[Reported by yamada-k@impress.co.jp]