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CEATEC JAPAN 2008レポート

AMDがGPUによる動画アップスケールや新モバイルGPUをデモ

CEATECに初出展する日本AMDブース

会期:9月30日〜10月4日

会場:幕張メッセ



 幕張メッセでIT・家電関連の総合展示会「CEATEC JAPAN 2008」が9月30日より開幕した。会場では大手メーカーからデバイスメーカーまで、多数の新製品を展示している。本稿では、日本AMDがブースで行なった、デモンストレーションについてお伝えする。

 同社は2008年から「AMD HD! EXPERIENCE」という、PCで手軽にHDコンテンツを扱える環境を提供するプロモーションを展開。会場でも、AMD製品を使ったHDコンテンツの楽しみ方などについて具体的なデモを行なっている。

 AMDは、CPU/チップセット/GPUの3つを提供する唯一のメーカーだ。これまで、CPUがOSの処理や各種の演算、GPUが3Dグラフィックス処理といった目立った役割を持っているのに対して、チップセットは縁の下の力持ちといったやや目立たない存在だった。

 しかし、これまでGPUに搭載されていた、動画再生支援エンジン「UVD」がチップセットに搭載されるようになったことで、単体GPUを搭載しにくいノートPCにおいても、フルHD動画をフルフレームで再生できるようになり、その重要性が一気に脚光を浴びるようになってきている。

 実際、同社のブースでは「AMDチップセット=UVD」という表現をしているほか、30日付けでAMD HD! EXPERIENCE対応ノートPCの協業パートナーが37社に拡充されたという発表を行なっている。

 それでは、GPUの役割はどうなるのか。もちろん、これまでのようにハイエンドゲームにおいてGPUは最も重要な役割を果たすのは変わらない。しかし、こと日本において、PCゲームユーザーは、PC市場全体からするとほんの一握りでしかない。

 そこで、同社がGPUの新たな役割としてアピールしているのがGPGPUだ。日本AMDマーケティング本部PCプラットフォーム・プロダクトマーケティング部マネージャーの土居憲太郎氏は、「UVDによってBDビデオやHDカメラで撮影したフルHD動画を再生できるようになった。しかし、依然としてユーザーの周りには、DVDなどSD画質のコンテンツが多数ある。AMD GPUを搭載することで、これらの動画もより高画質に再生できるようになる」と述べ、その具体例の1つとして、ArcSoftの動画再生ソフト「Total Media Theatre」を紹介した。

日本AMDの土居憲太カ氏 CPU/チップセット/GPUの3つを持つ唯一のメーカーとしてトータルソリューションによる付加価値を提案する チップセットとGPUの役割は今変革期にある

 同ソフトの最新版には「SimHD」と呼ばれる、GPUによるアップスケール支援エンジンが新たに搭載された。これによって、例えばDVDをフルHD液晶でフルスクリーン表示した際に、単純な拡大ではなく、補間処理を行なって動画の精細さを向上させる。

 おもしろいのが、その効果を確認するためのデモモードが用意されている点で、SimHDによる高画質化をONにした場合、OFFにした場合、それぞれの画面を同時に表示できる。量販店店頭のTVでよくデモに使われているのと同じようなもので、1つの画面を2分割、あるいは同じ画面を並べて同時表示することで、その効果を確実に認識できるようになっている。このSimHDは、今回のCEATECにおいて世界で初めて公開されるもので、ブースには専用の展示機が設置してある。

アークソフト代表取締役本部長兼米国本社副社長の富嶋稔氏 Total Media TheatreのSimHDのデモ。このようにON/OFFを一度に見比べられる。ONの方が高精細になっている

 また、土居氏は、Premiere Elements 4のGPGPUアクセラレーションによって、HD動画のトランスコードが4倍高速化される、GPGPUによってGPUに大規模な人工知能の処理を行なわせ、よりリアリティのあるゲームが実現可能になるといった事例を紹介した。

 プレゼンテーションの最後では、Loiloの動画編集ソフト「LoiloScope」が、近日中にGPGPUアクセラレーションに対応することが発表された。同ソフトは直感的なインターフェイスを取り入れた動画編集ソフト。ステージでは、動画に対してリアルタイムでエフェクトを幾重にも掛けられる様子が紹介された。

 つまり、AMDのチップセットとGPUを組み合わせることで、動画の配信、変換、再生、編集というあらゆる作業において、その恩恵にあずかれることになる。

Loilo取締役COOの杉山竜太郎氏 広大な仮想デスクトップ上にサムネールや編集用画面を自由に並べられる独特なインターフェイスを持つLoiloScope GPGPUアクセラレーションを使って、リアルタイムで動画にエフェクトを掛けられる

 このほか、年内の製品投入が予定されているATI Radeon HD 4000シリーズをベースとした、ノートPC向けGPUの実動サンプルも展示されている。見た目はデスクトップ用ビデオカードのようになっているが、これはモバイルプラットフォームの開発用マザーボードに、インターフェイスだけを装備したカードを挿し、そこにモバイルGPUのモジュールを搭載させている。これも、世界で初めてCEATECにて公開されるものだ。

世界初公開となるATI Radeon HD 4000ベースのモバイルGPU カードの切り抜きの向こうに見えるモジュール部分がGPU

□CEATEC JAPAN 2008のホームページ
http://www.ceatec.com/2008/ja/
□日本AMDのホームページ
http://www.amd.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.amd.com/jp-ja/Corporate/VirtualPressRoom/0,,51_104_543~128380,00.html
□関連記事
【3月12日】日本AMDと三洋、共同でPC上でのHDコンテンツの活用を促進
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/0312/amd.htm

(2008年9月30日)

[Reported by wakasugi@impress.co.jp]

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