ブラザー、インクジェット複合機「MyMio」「Justio」発表会
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小林麻央さんと新製品 |
9月2日 開催
価格:オープンプライス
ブラザー工業 古河勇治専務 |
ブラザー工業株式会社は2日、インクジェット複合機2シリーズ10機種の発表会を行なった。
各製品については、すでにニュースでお伝えしているので、シリーズ戦略を中心に紹介する。
まず、ブラザー工業の古河勇治 代表取締役専務執行役員が、ブラザーグループ全体の戦略を語った。
ブラザー工業はミシンから起業し、今年で100周年を迎える。また、早くから海外進出を行ない、欧州進出も50周年となる。
現在の売り上げも海外中心で、欧米で65%以上を占め、国内は17.3%にとどまっている。事業構成では、プリンティング事業が72.8%を占めており、ミシン関係は18%へと減少している。
プリンティング事業のターゲットはSOHOを中心に幅広いプリンティングソリューションを提供することとしており、「カラーのブラザーとしての市場ポジション確立」が大きな目標とされている。
グループ連結売上高の推移 | 欧米への輸出比率が高い |
ミシンに代わりプリンティング事業が柱となっている | SOHOがメインターゲット。モノクロレーザーや電子文具にも注力 |
ブラザー販売 片山俊介社長 |
続いて、ブラザー販売の片山俊介 代表取締役社長が、製品戦略について語った。
カラー化という課題を受けて、インクジェットモデルを強化したのが今回の製品である。MyMioが家庭向け、Justioがビジネス向けとなる。
ターゲットとしているのはFAXの置き換えで、リビングルームに置かれているFAXを複合機で置き換えるという戦略だ。MyMioはシリーズが6機種と多いが、3機種がFAX機能付きとなっている。FAX付き複合機の分野ではシェア80%を目指す。
リビングルームで家族全体が使えるように、液晶の大型化や携帯電話からの赤外線通信機能を搭載している。また、新しいカラーマッチングテクノロジーにより、4色インクながら6色インクに近い色空間を再現できた、としている。
家庭向けとビジネス向けに2つのブランドを立てている | プリンタ単体に比べ、FAXは複合機化が遅れており、置き換え需要がある | 既存ユーザーの過半数がリビング/ダイニングに設置している |
家族で使ってもらうために使いやすさを重視 | 4色インクで6色並の色空間を再現するという |
細かにターゲット分けされた6機種が用意される | FAX付き複合機の分野で80%以上のシェアを狙う |
一方、Justioの方は、ライトなA3ユーザーという新しい市場の開拓を目指している。個人事務所や店舗などで、頻度は高くないがA3を使いたいという用途がターゲットだ。コピー機ベースのFAX付き複合機よりも、低コストかつ省スペースであることが特徴となる。
Justioの上位機種「MFC-6490CN」はスキャナ部分もA3対応で、A3のコピーやFAX送信も可能となっている。下位機種の「MFC-5890CN」はスキャナはA4対応で、プリントアウトのみA3に対応する。両機の大きさはかなり異なるので、設置場所や用途によって選択する形だ。
オフィス向けのニーズは分散している | JustioはA4ベースからライトなA3市場に進出する | A3が必要とされる例 |
A3では世界最小を訴求 | 下位機種はプリントアウトのみA3対応。上位はフルA3対応 | A3+ライトで年間6万台を目指す |
発表会には、MyMioのイメージキャラクターであるタレントの小林麻央さんも出席し、新しいTV CMも披露された。
家庭向けのMyMio | ビジネス向けのJustio |
出力サンプルも配布された | CMについて語る小林麻央さん。決め文句は「FAXからこれにする人多いみたい」 |
□ブラザーのホームページ
http://www.brother.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.brother.co.jp/news/2008/mfc670cd/index.htm
□関連記事
【9月2日】インクジェット複合機「MyMio」と世界最小のA3カラーインクジェット複合機
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/0902/brother.htm
(2008年9月3日)
[Reported by date@impress.co.jp]