8月25日(現地時間) 発表

　米AMDと米Broadcomは25日(現地時間)、AMDのデジタルTV事業をBroadcomが取得することで正式契約したと発表した。売却額は約1億9,280万ドルで、現金で支払われる。AMDは2008年第2四半期決算時に、デジタルTVおよび携帯機器向けの事業売却を決めていた。

　AMDは事業のスリム化/集中化を図り、持続的な収益の実現に向けたビジネスモデルの構築を模索。デジタルTV事業の売却はAMDの変革にとって重要なステップで、これにより、損益分岐点が低下し貸借対照表が改善、主力事業のCPU/GPUへの注力が可能になるとしている。

　Broadcom側は、AMDのデジタルTV事業を取得することで、自社の既存製品と合わせてデジタルTVの製品ラインをローエンドからハイエンドまで拡大できる。AMDはこれまで、デジタルTV向け製品として、統合プロセッサの「Xillion」、「Theater 300」などを開発してきた。今回の売却で、世界6カ所のAMDのデジタルTV事業の従業員約530名とサポートする一部の従業員が、Broadcomの従業員となる。

□AMDのホームページ(英文)
http://www.amd.com/
□ニュースリリース(和文)
http://www.amd.com/jp-ja/Corporate/VirtualPressRoom/0,,51_104_543~127712,00.html
□Broadcomのホームページ(英文)
http://www.broadcom.com/
□ニュースリリース(英文)
http://www.broadcom.com/press/release.php?id=1190026
□関連記事
【7月18日】AMD、デジタルTVと携帯機器向けビジネスから撤退
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/0718/amd.htm

(2008年8月27日)

[Reported by yamada-k@impress.co.jp]