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IDF 2008前日レポート
~Wozniak氏のスピーチに注目

Intel Developer Forum

会期:8月19日~21日(現地時間)

会場:San Francisco Moscone Center West



 今年(2008年)も、米国サンフランシスコ市で、Intelの開発者向けイベントであるIntel Developer Forum(IDF)が開催される。期間は8月19日から21日の3日間、場所は昨年(2007年)と同じく、Moscone Center Westである。米国でのIDFが年1回開催となって2年目。以前あったFall、Springの区別がなくなり、単なるIDFという呼称に落ち着いたようだ。

会場となるサンフランシスコ市内にあるMoscone Center West

 今回のIDFのセッションは、次期プロセッサであるNehalem関連、そしてSiggraphなどで発表が行なわれたLarrabe、そしてUSB 3.0、PCI Express 3.0などの周辺技術関係が中心になるとみられている。

 そのほか、基調講演やプレス向けのブリーフィングなどで開発中のSandy Bridge関連の話題がどこまで出てくるのか、登場したばかりのモバイルプラットフォームMontevina(Centrino2)の後継となるCalpellaプラットフォーム(Nehalem世代)の概要も期待される。

 また、MIDやNetbookなどのAtom系の次期プラットフォームであるMoorestownなども扱われるだろう。低価格ノートで話題のAtomプロセッサだが、本来の方向であるUMPC(Ultra Moible PC)よりも、低価格のULCPC(Ultra Low Cost PC)のほうに人気が集中するという状況に対応し、軌道修正が行なわれ、Centrino Atomブランドの見直しなどがあるという。次世代Moorestownを含め、このあたりがどういう方向になるのかも大きなテーマとなるだろう。

 また、基調講演には、久々にIntel会長のCraig Barrett氏が登場。Barrett氏といえば、IA-32の64bit拡張であるEM64Tを「今回のサンフランシスコ(IDF)最大の秘密」といったスピーチが記憶に残るが、技術系でありIntelらしさを体現した経営陣としてどのような話をするのかも気になるところだ。

 今回は、スペシャルゲストとして、Appleの共同創立者のSteve Wozniak氏が登場する予定。今では、Appleのパソコンといえば、Macintoshだが、Apple成長の礎となったのは、Wozniak氏が設計した8bitパーソナルコンピュータApple IIである。Wozniak氏は、同社最初の製品であるApple Iを開発したとき、Intelのプロセッサを採用する予定でいたが、Intelに販売を断られてMOS Technologyの6502を採用したという。結果からいえば、6502を採用したことがApple IIの成功要因の1つであり、IntelがCPUをAppleに販売しなかったからこそ、同社はここまで成長したのだとも言える。そのWozniak氏がIDFでどんな話をするのかは注目に値する。

□Intelのホームページ(英文)
http://www.intel.com/
□IDFのホームページ(英文)
http://www.intel.com/idf/
□IDF Spring 2008 レポートリンク集
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/link/idfs.htm

(2008年8月19日)

[Reported by 塩田紳二 / Shinji Shioda]

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