日本通信、FOMA 3G利用のプリペイド式データ通信サービス
8月7日 発売 価格:オープンプライス
日本通信株式会社は、NTTドコモとの相互接続によるモバイルデータ通信サービス「b-mobile3G」を8月7日より開始する。 8月6日には、NTTドコモと正式に相互接続協定書を締結したと発表。翌7日には、USB接続の通信デバイス「3Gコネクタ」と、接続ソフト「bアクセス」、150時間分の通信料+ISP料をパッケージにした「b-mobile3G hours150」を発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は39,900円前後の見込み。 MVNO(Mobile Virtual Network Operator)によるデータ通信サービスは、国内でイーモバイルがホールセールで提供しているが、日本通信は世界で初めて設備事業者との相互接続契約によりデータ通信サービスを提供する。 b-mobile3Gは、NTTドコモのFOMA 3Gネットワークを利用し、プリペイド式でサービスを提供する。現在のところ、定額制のサービスはラインナップしていない。通信速度はデバイスレベルで3.6Mbpsに対応するが、実測では環境によるが数百kbpsになるという。 b-mobile3G hours150は、定額と従量課金のメリットを合わせ、インターネットを週に2、3時間利用するライトユーザーをターゲットにする。利用時間は150時間分をバンドルし、利用期間は480日間(約16カ月)。秋にはライセンス更新のパッケージを3万円強で提供する予定。 接続手続きは簡易になっており、携帯電話/PHSで開通用番号に電話し、音声ガイダンスに従いパッケージに含まれる電話番号を入力する。その後15分程度で開通手続きが完了する。3GコネクタはZTE製のドングル型デバイスで、USBでPCと接続。インストールしたソフトを起動し、ボタンをクリックするとID/PASSを入力する必要もなくデータ通信が可能になる。同ソフトで接続時間の残りや有効期限を確認できる。 3Gコネクタの本体サイズは26.5×12×69mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約30g。通信規格は3G/HSDPAで、周波数は2,100MHz/800MHz。カードリーダーとして使えるmicroSDスロットを備える。
●MIDやAndroid搭載端末も計画 日本通信は6日に都内で発表会を開催した。創業者兼代表取締役社長 三田聖二氏は同社の役割を、「新しい端末を自由に楽しめる環境を作ること」と語る。次いで、ロードマップを示し、今後12カ月で、今回のSIMロックされていない端末である3Gコネクタを皮切りに、スマートフォンや通信機能を搭載したノートPC、MID、Android搭載端末などを提供していくというビジョンを明らかにした。 Android搭載端末については、世界に先駆けて日本で投入し、CMなどでアピールすることになる。そしてすでに海外からAndroidやMIDに関する引き合いが来ているという。その理由は、北米の通信環境が未熟で、日本市場への期待が高まっているからだとした。 同社常務取締役CMO兼CFOの福田尚久氏は、hours150の可能性について、PHS版b-mobileで20万台の実績のうち、8割がプリペイド式だったことを紹介。すでに10万台を発注済みで、それらを年内に消化する計画だ。
□日本通信のホームページ (2008年8月6日) [Reported by matuyama@impress.co.jp]
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