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BBソフト、「SoftBank SELECTION」ブランドのPCソフト7製品

BBソフトサービス 瀧 進太郎社長

7月11日より順次発売



 ソフトバンクグループのBBソフトサービス株式会社は19日、7月に発売する「SoftBank SELECTION」ブランドのパッケージソフト7タイトルと、同社の事業戦略説明会を開催した。

 同社は2006年に設立したソフトバンクBBの100%子会社。現在、50人体制で、パソコン向けには(1)オンラインセキュリティ及びオンラインバックアップサービス、(2)ブロードバンドを活用したストリーミング方式でのアプリケーション提供、(3)リテール向けパッケージソフトの提供の3つの事業を展開。また、携帯電話などモバイル機器向けに、(1)モバイルセキュリティサービス、(2)モバイルアプリケーションサービス、(3)アプリケーション開発を事業としている。

 「SoftBank SELECTION」というブランドは、携帯電話及びIT系アクセサリー商品のブランドで、2007年に第一弾として携帯電話向けのイヤホン、Bluetooth機器などの提供を開始。その直後に、リテール向けパッケージソフトの販売を開始した。すでに21タイトルを発売しており、7月に7タイトルを追加。さらに2008年度中に100タイトルまで拡大する予定で、2009年度には150タイトルとなる見込みだ。

ソフトバンクグループ内でのBBソフトサービスの位置づけ BBソフトサービスの主な事業 BBソフトサービスの事業スキーム

7月発売の7タイトル

 7月に発売するのは、次の7製品。

 PowerPointファイルを自動的に解析し、デジカメの画像データ、表、グラフなどを適切なサイズ、解像度、データ形式で自動的に圧縮し、PowerPointファイルのサイズを最大95%圧縮する「パワポスリム」(7月11日発売、3,980円)

 3ステップのシンプル操作で、オリジナルのCD/DVDラベルを簡単に作成する「CDラベルぷりんと」(7月11日発売、2980円)

 テンプレート500点を用意し、初心者でもFlashアニメーションを簡単に作成することができる「Webアニメーション ディレクター」(7月11日発売、3,980円)

 ライン入力やマイク入力をはじめ、DVD、CD、Skypeでの通話音声などPCで再生した音声ならなんでも録音、編集できる「PCサウンド キャプチャー」(7月11日発売、3,480円)

 HDDだけでなく、SDメモリカードやメモリスティックなどさまざまなメディアに対応し、誤って消してしまったデータを復元する「ウルトラファイル復元」(7月下旬発売、1,980円)

 OSを削除せず、ファイルやフォルダ単位でのデータ復元を不可能にする「ウルトラファイル抹消」(7月下旬発売、1,980円)

 世界最高水準のデータ消去技術により、パソコンを廃棄する前に利用すればHDDの内容を二度と復元できないように完全所挙する「ウルトラハードディスク抹消」(7月下旬発売、1,980円)

マーケティング統括部・速見大輔シニアディレクタ

 「当社の製品は、パソコン初心者をターゲットとしている。野球や携帯電話のTVコマーシャルの影響もあって、ソフトバンクブランドが広く認知された。初心者にとっても使いやすく、購入しやすい価格帯の商品を提供することで、これまでソフトを購入してこなかった初心者でも気軽にソフトを利用できるようにする」(マーケティング統括部・速見大輔シニアディレクタ)

 ブロードバンドサービス「Yahoo! BB」でセキュリティソフトを利用するユーザーからの問い合わせの半数が、「インストールができない」という点に着目。SoftBank SELECTIONのサポートにおいても、初心者を想定したサービス体制を拡充。電話サポートは365日体制、メールサポートは問い合わせ回数制限なしで対応する。

 パッケージデザインにおいても、商品タイトルよりもそのソフトが何に利用するものかを大きく明記。サポート体制、ターゲットユーザーを大きく書くことで、わかりやすく、選びやすいパッケージデザインを製品特徴としていく。

SoftBank SELECTION第一弾として提供したモバイル関連アクセサリー商品のコンセプト SoftBank SELECTION第二弾として昨年11月から提供を開始したリテール向けパッケージソフトのコンセプト 2007年11月に開催したソフトメーカー説明会でも使用したソフトウェア市場の変化の説明
SoftBank SELECTIONの事業モデル Yahoo!BBのユーザーにアンケート調査を行なった際にあがった、「ソフトを購入しない理由」の調査結果 SoftBank SELECTIONの製品コンセプト

 同社はすでに2007年11月からSoftBank SELECTIONブランドでソフトを販売しているが、「これまで社としての事業戦略や製品戦略を話す機会がなかった」として、自社ブランドでソフトを発売することになった経緯を次のように説明した。

 「ご存知の通り、親会社であるソフトバンクはソフトウェア流通を事業としている。そのソフトバンクの子会社が自社商品を発売することに対しては、正直なところさまざまな意見があった。しかし、現在のソフトウェア市場を見ると、日本ではソフトウェアの販売は絶好調というわけではない。それに対し欧米では大手以外に新しいソフトメーカーが登場し、市場は活況を呈している。それに対し日本では量販店の合従連衡が進み、メーカー側は販促費の増加などの課題を抱えている。その結果、ソフトメーカーが業態変更し、エンタープライズ向け事業にシフトするといったケースも目立ち、(リテールで販売するソフトを開発する)メーカーの数が減ってきている。そこで、返品リスク、販促コストなどはソフトバンク側で負担し、ソフトメーカーの皆様には開発に専念していただく体制を作っていきたいと考えた。2007年11月に、ソフトメーカーの皆様に説明会を実施したところ、予測していたような反対の声はほとんどなく、好意的な意見が多かった」

 同社の事業としては、パッケージソフト事業以外に、ブロードバンドサービス向けのオンラインソフトサービス事業を展開している。特にセキュリティサービスは、「月額利用料金560円で、毎月70万から80万のユーザーをもつ、当社の売り上げの中で最も大きな事業」(瀧社長)となっている。

 今後は、オンラインサービス、パッケージソフト事業共に、「できる限りユーザーに優しく、わかりやすく、初心者が必要だと思うものを、適正な価格で提供していく。また、市場ニーズがあるものをメーカーと共同で発掘し、展開していきたい」(瀧社長)としている。

BBソフトサービスが考えるソフト市場拡大につながるソフトウェアサービスのポイント SoftBank SELECTIONのパッケージソフトの特徴 パッケージデザインを他社との差別化要因の1つに
充実したサポート体制も差別化要因とする SoftBank SELECTIONとしてすでに提供している主なソフト今後の販売計画

□BBソフトサービスのホームページ
http://www.bbss.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.bbss.co.jp/news/news_20080619.html

(2008年6月20日)

[Reported by 三浦優子]

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