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【COMPUTEX TAIPEI 2008】

COMPUTEX TAIPEIプレスカンファレンスレポート
~話題の中心はグリーンIT、WiMAX、ネットブック

COMPUTEX TAIPEI開催に先駆けた主催者による記者会見

会期:6月3日~6月7日

会場:Taipei World Trade Center Nangang Exhibition Hall
   Taipei World Trade Center Exhibition Hall 1/3
   Taipei International Convention Center



 明日(6月3日、現地時間)に迫ったCOMPUTEX TAIPEIの開幕に先駆け、主催者であるTAITRA(Taiwan External Trade Development Council)、TCA(Taipei Computer Association)などによる記者会見が行なわれた。TAITRAなどによれば、今年のCOMPUTEX TAIPEIの目玉は、グリーンIT、WiMAX、EeePCに代表されるような低価格なネットブックなどで、今年は過去最大の規模で開催されることになる。

 同時にCOMPUTEX TAIPEI design & inovation awardと呼ばれる優れたデザインやイノベーションを実現した製品に与えられる賞の表彰式などが行なわれた。

●過去最大の規模となるCOMPUTEX、出展社数は29%もの伸び

TCA Deputy Secretary GeneralのLi Chang氏

 TAITRA上級副理事長のWalter Yeh氏は「過去30年近くにわたり開催されてきたCOMPUTEXだが、今回のイベントは過去最大の規模になるだろう」と言う。毎年拡大するCOMPUTEXだが、特に今年は過去に例を見ないぐらいの大幅な規模の拡大があったと述べた。Yeh氏によれば出展社数は1,725社、ブース数は4,492に上っており、出展社数は29%、ブース数は53%のもの伸びになったと説明した。また、予想される来場者の数は17万人になるとのことだった。

 このように規模が拡大したのは、今年から従来の台北世界貿易中心(TWTC)、台北国際会議中心(TICC)という2つの会場に加え、南港という新しく開発が進んでいる地域に新しい展示会場が建てられ、そこも会場として利用されるようになったからだ。これにより、ブースに割り当てられる床面積が大きくなり、それにあわせて出展社数などが増えたのだ。 Yeh氏によれば、2つの会場間はシャトルバスで結ばれ、8~10分間隔で次々にシャトルバスが出る仕組みになっており、20~30分程度で2つの会場間を移動することができるという。また、来場者サービスの向上のため、南港の展示会場では無料の無線LANサービスを利用することができることなどが明らかにされた。

●今年のホットな話題はグリーンIT、WiMAX、そしてネットブック

 Yeh氏は今年のCOMPUTEXでのホットな話題としてグリーンIT、WiMAX、Eee PCの3つのキーワードを挙げた。「グリーンITに関するソリューションは世界中で大きな話題となっている。世界中のIT関連の展示会でこのテーマを取り上げているが、ここCOMPUTEXではその実際の製品が発表されるのを見ることができるだろう」とし、新しいコンセプトを採用したグリーンIT関連の製品が多数登場するだろうと述べた。

 また、「WiMAXは台湾のIT業界にとっても非常に重要な技術。今回のCOMPUTEXではその製品などが多数公開されるだろう」という。米国などではすでにサービスが始まっている次世代の高速無線インターネット通信規格であるWiMAXに関連した製品も、このCOMPUTEXで多数登場するだろうとした。

TCA Deputy Secretary GeneralのLi Chang氏

 さらに、TCA Deputy Secretary GeneralのLi Chang氏は“Eee PC”という具体的な製品のブランドを挙げ、「IntelとASUSが昨年のCOMPUTEXで発表したEee PCは11月に出荷され、去年のクリスマス商戦の目玉となった。今年のCOMPUTEXではASUS以外にも、多くの台湾ベンダーがこれに取り組んでいる」とし、低価格なネットブックというトレンドがCOMPUTEXのテーマの1つであると述べた。

●COMPUTEXとしては初めてデザイン&イノベーションアワードを開催

 記者会見の最後では、COMPUTEX TAIPEIとしては初めてデザイン&イノベーションアワードという優れたデザインなどに賞を贈る取り組みが行なわれたことを明らかにし、その受賞製品が公開され、その中でも金賞をとった製品の表彰式が行なわれた。

 金賞を受賞したのは、ASUSTeK Computerのフォトフレーム、AnMo ElectronicsのUSBマイクロスコープ、VIA TechnologiesのOpenBook、Starline International GroupsのUSBメモリなどで、それぞれ担当者に記念のトロフィーが渡された。

金賞を受賞したASUSのフォトフレーム「UF735」 金賞を受賞したVIAの「OpenBook」。4セルバッテリーがヒンジ部に統合されている 金賞を受賞したStarline International GroupsのUSBメモリ
金賞を受賞した、AnMo Electronicsの「DINO-LITE」。USB接続の顕微鏡で、100~200倍で物を見ることができる ThermaltakeのノートPC冷却用シート「IXOFT」 CoolerMasterのCPUクーラー「V8」
ASUSTeKのゲーミングPC Sonnenscheinの針金のように、形状を固定できるUSBケーブル

□COMPUTEX TAIPEIのホームページ
http://www.computextaipei.com.tw/Japanese/
□COMPUTEX TAIPEI 2007レポートリンク集
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2007/link/comp.htm

(2008年6月2日)

[Reported by 笠原一輝]

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