My Book Essential Edition

2008年6月　発売

価格：オープンプライス

　Western Digitalは、外付けHDD「My Book」/「My Passport」シリーズを6月より国内で販売開始すると発表した。

●My Book

　My Bookは、3.5インチHDDを内蔵した据え置き型HDD。インターフェイスと容量、機能の違いなどで3機種6モデルが用意される。価格はすべてオープンプライス。対応OSはWindows 2000/XP/Vista、およびMac OS X 10.4.8以降。

　最下位の「My Book Essential Edition」は、インターフェイスにUSB 2.0を採用したエントリー向けモデル。容量は500GBと1TBの2種類で、店頭予想価格はそれぞれ15,800円前後、29,800円前後の見込み。保証期間は3年間(RMA)。

　中位の「同Home Edition」は、インターフェイスにUSB 2.0/IEEE 1394a/eSATAを採用し、前面に使用済み容量を表示するホワイトLEDインジケータを備えた家庭向けモデル。容量は容量は500GBと1TBの2種類で、店頭予想価格はそれぞれ18,800円前後、37,800円前後の見込み。保証期間は3年間(RMA)。

My Book Home Edition(写真左)とStudio Edition(写真右)	My Book Studio EditionはあらかじめHFS+でフォーマットされており、Mac向けとなっている

　上位の「同Studio Edition」は、インターフェイスにUSB 2.0/IEEE 1394a/IEEE 1394b/eSATAの4系統を装備し、使用済み容量を表示するホワイトLEDインジケーを備えたハイエンド向けモデル。容量は500GBと1TBの2種類で、店頭予想価格はそれぞれ23,800円前後、39,800円前後の見込み。保証期間は5年間(RMA)。

　このうちStudio Editionのみ、あらかじめMac OSのHFS+でフォーマットされているほか、本体色もMacにあわせたシルバーとなっており、Macでコンテンツを作成するクリエイター向け仕様となっている。また、28日より日本のアップルストアで先行販売している。

　いずれのモデルも本体サイズは54×137×166mm(幅×奥行き×高さ)、重量は1.17kg。

●My Passport

My Passport Essential Edition

　My Passportは2.5インチHDDを内蔵したポータブルHDD。米国では「Essential Edition」、「Elite」、「Studio」の3機種が用意されるが、日本では「Essential Edition」のみを販売する。価格はすべてオープンプライス。対応OSはWindows 2000/XP/Vista、およびMac OS X 10.4.8以降。

　容量ラインナップは160GB、250GB、320GBの3モデルで、店頭予想価格は順に12,800円前後、16,800円前後、22,800円前後の見込み。

　インターフェイスはUSB 2.0で、本体色はブラック。本体サイズは79.5×126.15×15mm(同)、重量は180g。

●国内バルク市場ではSeagateを抑えて2位に浮上、世界でも2位

ウェスタンデジタルジャパン株式会社 代表取締役社長の金森 苧氏

　28日に都内で開かれた製品発表会では、ウェスタンデジタルジャパン株式会社 代表取締役社長の金森 苧氏が挨拶。同氏はまずHDD業界の過去を振り返り、「過去にはHDDを作る会社が70以上あったが、この十数年で市場が著しく変化し、参入メーカーが我々を除いて5社のみとなった」と語った。

　同社のシェアは、国内バルク市場ではHGSTに続いて2位(27.86%、2008年4月統計)。世界のデスクトップ向けHDDでは2位(33%、2008年第3四半期予測)、モバイル向けHDDでも2位(22.1%、2008年第3四半期実績)と好調であり、特にモバイルについては3年前に立ち上げたばかりにもかかわらず順調な伸びを示しているとした。

　新製品投入の同機について同氏は、「我々のWebサイトにあるMy Passportへのアクセスを分析したところ、大半が日本ユーザーであることがわかった。日本のユーザーの要望に応えるため、製品の投入を決意した」と説明した。

国内バルク市場のメーカー別シェア推移	世界でのデスクトップ向けHDDメーカー別シェア推移	世界でのモバイル向けHDDメーカー別シェア推移

　米国本社から来日したWW Channel Marketing Branded ProductsのJamie T. Voディレクターは、「IDCの調査によると、容量へのニーズは、メーカーが提供できるストレージの容量を超えており、今後3～4年間で必要とされる容量も今の2倍となる。ブロードバンド、デジタルカメラ、HDビデオカメラなどの成長に伴い、今後は外付けストレージへの需要も高まる。今回の製品投入をもってこれらのニーズに応えることができる」と述べた。

WW Channel Marketing Branded ProductsのJamie T. Voディレクター	容量へのニーズとメーカーが提供できるストレージの容量	デジカメやHDビデオなどによるコンテンツ容量の増加

　発表会ではこのほか、既に発売済みの333GB/プラッタを採用した低電力3.5インチHDD「GP333M」シリーズや、10,000rpm SATA HDD「VelociRaptor」についての説明もされ、GreenPowerシリーズの低消費電力性やVelociRaptorの高速性をアピールした。

1プラッタあたりの容量が333GBの低電力3.5インチHDD「GP333M」シリーズ	ランダムアクセス時、ヘッドの動きを最適化して騒音と消費電力を抑える「IntelliSeek」技術	他社製品との消費電力および騒音の比較
従来のRaptorとの比較。シークタイムや平均故障間隔などが改善された	他製品とのベンチマーク比較。従来のRaptorよりもさらに高速化した	工場出荷時に3.5インチマウンタ機能も兼ねたヒートシンク「IcePAK」を装備し、駆動時の温度を7度低く抑えられる。今後はIcePAKを省いたラインナップも用意するという

□Western Digitalのホームページ
http://www.westerndigital.com/
□製品情報
http://www.westerndigital.com/jp/products/index.asp?cat=5

(2008年5月28日)

[Reported by ryu@impress.co.jp]