2007年のストレージ市場はSSDが著しい成長、富士キメラ総研調べ5月12日 発表 富士経済グループの株式会社富士キメラ総研は12日、2007年のストレージ市場と今後の予測をまとめた。 これによると、2007年の世界市場は9兆1,901億円で、前年比1.5%減となった。このうち、SSDは前年比90.8%増の641億円と大幅に成長。同社は2012年に現在の10倍以上の7,267億円の市場になると予測している。これまで、産業向けなどで使われてきていたが、国内のノートPCメーカーが標準/オプションで採用し、ノートPC用で約30万台の規模となった。 また、NANDフラッシュの価格は急速に下落しているため、今後はハイエンド向け製品だけでなく、ミドルレンジにも浸透し、HDD代替としてのSSDが拡大すると分析している。一方、HDDにおいても、年率2~3%増ながら堅調に推移していくと見ている。 PC向け光学ドライブは、Blu-ray Disc(BD)/HD DVDのドライブが553億円で前年比22.1倍と大きく伸びた。同社は、東芝がHD DVD事業を終息したため2008年以降はBDが主力となり、PC用ドライブ市場の約17%を占め、約1,500億円規模になると予測。しかし、2012年でもBDのシェアは約34%としており、光学ドライブの主力は当分DVDになる模様だ。 ストレージメディアでは、NANDフラッシュのメモリカードが前年比29%増の9,294億円となった。このうち、SDカードが約68%と圧倒的なシェアを持ち、次いでメモリースティックがPSPの需要などにより約24%となった。 DVDやBDなどの光学メディアは拡大傾向にあるものの、今後はオンラインストレージなどの成長により、2011年以降は縮小すると予測。BDメディアに関しては価格が高価なことから、DVDメディアほど大きな市場にはならないと見ている。 □富士経済グループのホームページ (2008年5月13日) [Reported by yamada-k@impress.co.jp]
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