ニューモニクス、日本市場は携帯電話と組み込みに注力
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吉田幸二氏 |
4月22日 開催
ニューモニクス・ジャパン合同会社は22日、都内で記者会見を開催し、同社の戦略や今後の展開などについて社長の吉田幸二氏が説明した。
同社は、IntelとSTMicroelectronicsのメモリ事業をスピンアウトさせて新たに設立したメモリの専業メーカーNumonyxの日本法人。Numonyxは、Intelが45%、STMicroelectronicsが49%、Francisco Partnersが6%出資しており、3月31日付けで創業したばかり。
新会社ではあるものの、研究開発3拠点、前工程3拠点、後工程3拠点という高い生産能力、65nmプロセスNORの量産、相変化メモリ(PCM)といった最先端技術、NOR/NAND/RAM/PCMという総合適性品ラインナップを有しており、すでに携帯電話とNORで世界1位、メモリ全体で世界3位というシェアを握っている。中でもPCMはこの2月に業界で初めてサンプル出荷を開始しており、吉田氏は同社の技術面でのリーダーシップをアピールしている。
Numonyxの概要 | 同社のシェア |
日本では、携帯電話、データストレージ(メモリカードやMP3機器)、組み込み機器(家電、PC/周辺機器、通信、産業、ナビゲーション)の3つの分野に注力していく。このうち、組み込み市場は、幅広い製品ラインナップ、長期供給、独特な要求に対するサポートが求められるが、吉田氏は同社にはそれら全てに応じられるソリューションが揃っていると語る。
また、エンベデッド・ビジネス・グループ・ジャパンという本社直属のチームを組織。日本市場のニーズや動向に基づいた要求仕様を作成し、本社での製品開発に反映させていくなど、日本市場に本腰を入れて取り組む姿勢を見せている。
顧客仕様のカスタム製品の製造にも前向きで、特殊なパッケージや、温度範囲のサポートなど現時点で可能な対応はすぐにでも始めて行きたいとの意気込みを示した。
日本の組み込み市場での要求 | 日本の組み込み市場専門のチームを立ち上げ |
□Numonyxのホームページ(英文)
http://www.numonyx.com/
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(2008年4月22日)
[Reported by wakasugi@impress.co.jp]