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Antec、80PLUS BRONZEで“一歩先を行く”高効率電源
~8cmファンでも同社製ケースとの組み合わせで静音動作

Antec スコットリチャーズ氏

5月 発売

価格:オープンプライス



8cm角ファン搭載のSignatureシリーズ

 米Antecは18日、秋葉原にあるショールームにてプレス向け説明会を開催。2007年11月に発表した高効率なATX電源「Signature」シリーズを5月に発売すると発表した。価格はオープンプライス。

 Signatureシリーズは、同社のハイエンドセグメントにあたる電源で、80PLUS BRONZEを取得するなど高効率さを特徴としている。ラインナップは容量650Wと850Wの2モデルで、店頭予想価格は順に29,800円前後、32,800円前後の見込み。5月中の発売を予定しており、時期が近付けば代理店のリンクスインターナショナルより発表される見込みだ。

 特徴として、5V/3.3Vでは磁気アンプの変わりにDC/DCコンバータモジュールを搭載して、出力を独立制御とした。加えて、ファンとコンデンサには日本製を採用し、安定性が高められている。

 また、ファンにPWM式の8cm角ファンを採用。従来の温度センサー式の電圧制御によるファンと比較して、最低回転数が低く、より静音に動作するという。これは電圧制御式のファンは最低回転数がトップスピードの40%までだが、PWM式では10~15%で動作可能なため(Sigunatreでは600rpm)。

 そのほか、ケーブルはプラグイン/直付け混合式のハイブリッドタイプ。不要なケーブルを接続しないことでエアフローを妨げない。これらの特徴により効率を高め、80PLUS BRONZE認証を取得した。

 650Wモデルの各ラインの出力は、+3.3Vが25A、+5Vが25A、+12V1/2がそれぞれ22A、+12V3が25A、-12Vが0.5A、+5VSBが3A。850Wモデルは、+3.3Vが25A、+5Vが25A、+12V1/2がそれぞれ22A、+12V3/4がそれぞれ25A、-12Vが0.5A、+5VSBが3A。

 直付けケーブルは、メイン用20+4ピン/ATX 12V用4ピン/EPS用8ピンが各1本、ペリフェラル×3+FDDが1本、SATA×3が1本。このほか、650WモデルはPCI Express用6+2ピンを1本、850Wモデルは2本備える。また、プラグインとして、ペリフェラル×3が2本、SATA×3が2本付属し、計2本まで利用できる。PCI Express用6ピンは850Wモデルが2本、650Wモデルが1本まで利用できる。

850Wモデル(手前)と650Wモデル(奥) Signatureシリーズは80PLUS BRONZEを取得 ファン制御の比較

●2008年はAntec電源の年に

 説明会では、同社シニア・バイス・プレジデントのスコットリチャーズ氏が「2008年はAntec電源の年に」と抱負を語った。

 アメリカではケースと電源でシェアナンバー1の位置を確立している。一方、日本ではBCNランキングなどを引き合いに、「ケースは大きな支持を受けているが、電源はそこまで達しておらず、Antecはまだケースの会社といったイメージが強いようだ。そこで今日を境にイメージを一新させていただきたい」とした。

 次いで、同社R&D ディレクターのジョブ・チェン氏がSignautreシリーズを紹介。同社のケースで特徴的な、デュアルチャンバー式で電源を下に配置するケースと組み合わせることで、エアフローを効果的に確立できると語る。通常の電源は12cm角ファンを搭載するが、同社製ケースと組み合わせることでSignatureシリーズの8cm角ファンで十分機能し、静音性も高いとアピールした。

Antec スコットリチャーズ氏 R&D ディレクター ジョブ・チェン氏

 そのほか、同氏は電源を分解し、2層基盤としたことでパーツ密度を下げエアフローを向上させたことや、ファンに対してヒートシンクを垂直に配して冷却する構造となっていることなどをアピールした。

蓋を開いた状態 基盤を開いたところ。中央にはヒートシンクを備える 銅製の熱伝導パーツの裏にDC/DCコンバーターが配置されている

□Antecのホームページ(英文)
http://www.antec.com/
□関連記事
【2007年11月6日】Antec、ケーブルプラグイン/直付け混合式のハイエンド電源
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2007/1106/antec1.htm

(2008年4月18日)

[Reported by matuyama@impress.co.jp]

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