AMDの高性能デスクトップPC向け・クアッドコアCPU、Phenom X4 9850 Black Edition（内部クロック2.5GHz）および9750（2.4GHz）の販売が一斉に始まった。2モデルとも、合計2MBの2次キャッシュメモリおよび2MBの3次キャッシュメモリを搭載し、Socket AM2+プラットフォームに対応。製造プロセスは65nmで、TDP（熱設計電力）は125Wとなっている。このうち9850 Black Editionは、CPUクロックの内部倍率固定が解除されているのが特徴。最安値は9850 Black Editionが27,990円、9750が25,770円で、在庫ショップ数が16～17店と多く、今回から調査対象に加えた。

　一方、Intelからは、45nmプロセス製造でFSB 1,600MHz対応の最上級デスクトップPC向け・クアッドコアCPU、Core 2 Extreme QX9770（3.2GHz）が出回り始めた。対応するCPUインターフェイスはLGA775で、2次キャッシュメモリ容量は合計12MB。調査時点の最安値は158,000円で、在庫ショップ数が9店と比較的多く、こちらも調査対象に加えている。

　価格面では、Phenom 9600 Black Editionの平均価格が1,155円（4.6%）下落したのをはじめ、AMDが続落。このほか、Pentium Dual-Core E2200が平均271円（2.7%）の値下がりとなるなど、Intelの下位モデルでやや下落傾向が見られる。

　なお、在庫ショップ数が10店前後に増加したCore 2 Duo E8500（3.16GHz）およびE8400（3GHz）を今回から調査対象に加えた。また、在庫ショップ数が少数となったため、Phenom 9600を調査対象から外した。