PCユーザーのケータイ・デバイドによる離婚増加増加を続ける離婚の一因として、携帯電話が有力な理由となっていることが明らかとなった。 厚生労働省「人口動態統計」の調査によっても、離婚率が増加傾向にあることは知られているが、従来挙げられていた「性格の不一致」や「金銭的理由」などに加え、「夫がケータイメールを使えないこと」が大きな理由となっていることがわかった。 これは、離婚情報誌「ディボース」の調査によるもので、「夫がケータイメールを打てず、日常的なコミュニケーションがとれない」、「夫の親戚からの連絡がケータイメール中心だが、夫が対応できず、自分にメールが来て負担が大きい」などケータイメールを離婚の原因とする回答が、前年の3%から15%へと大幅に増加した。これは、「家事や育児を分かち合ってくれない」を抜いて3位となっている。 この背景として、日常生活のコミュニケーション手段が、音声による通話やFAXなどから、ケータイメールへ移行しているにもかかわらず、中年以上の男性の対応が遅れていることが原因と見られる。 とくに、パソコンの経験が長い男性の場合、「フルキーボードがないと、文字が打てない」という、“ケータイ・デバイド”と言われる状況に陥っている例が多い。これが原因でケータイメールに対応できず、「メールの返信が遅く、不実な印象を受ける」などの反応を招いているようだ。 中には、「離婚したいという希望をメールしたのに、半日以上も返事がなかった。同じ世界に住んでいるとは思えず、もう一緒に暮らせる人間ではないという確信が、ますます強くなった」という例もあった。 この問題に詳しいPDAコンサルタントの塩田紳一氏は、「一部の男性では、ケータイ特有の入力方法になじめず、コミュニケーション不全を招いている例が見られる。たとえば、Bluetooth搭載ケータイを選択することで、外付けキーボードによるローマ字入力を利用することもできるので導入を考えるべきだ。ケータイらしい凝ったメールを書くことよりも、妻からのメールへの返信は最優先するなど、配偶者が大事な存在であることを言葉や態度できちんと示すことが第一歩ではないか」とコメントしている。 (2008年4月1日) [Reported by date@impress.co.jp]
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