アドバンスデザイン、USBブートするHDD消去デバイス
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発売中
価格:29,800円(別途ライセンスが必要)
DataSweeper Handy |
アドバンスデザイン株式会社は、USBブートで利用するHDD消去デバイス「DataSweeper Handy」を発売した。本体価格は29,800円で、1回の消去につき1ライセンス(600円)が必要。
世界で使われている全13の規格に対応したHDDデータ消去ツール。HDDに対して特定のパターンで書き込みをすることで、データを再読不能にする。DataSweeperHandyの内部にLinuxを搭載し、USBからブートすることで多くのAT互換機で利用できる。また、内部にストレージを備え、データ消去のログをCSV形式で保存可能。後から別のPCでそのログを閲覧できるようになっている。
特徴として、データ消去を開始後、1分程度で本機を取り外し可能になるため、DataSweeperHandy 1台で次々とHDDの消去を開始できる。データ消去後に再接続することで、ログの取得も可能。また、消去結果を消去したHDDに書き込み、再起動時に消去済みであることを告知する。
消去方法はNSAや米国の陸海空軍の各方式など全13方式に対応。NSTLの検証をクリアし、RITEAの認定を取得済み。消去スピードは、「0x00」方式の場合、マシンのスペックによるが、1GBにつき約1分。
本体サイズは84×89×12mm(幅×奥行き×高さ)、重量は100g。PCとの接続インターフェイスはUSB 2.0で、バスパワー対応。USBから起動できない場合には、付属のCDとFDから起動可能。
再接続方式を採用し、次々とHDDの消去を実行できる | データ消去の様子 | ログはデータ消去後のHDDにも書き込まれる。単体で閲覧可能 |
同社 データプロテクション事業部 営業部 次長 岸光夫氏は、「データ消去を実行中にDataWeeper Handyが占有されない、画期的な製品である」とその特徴を語る。
同社 代表取締役社長 本田正氏は、同社とSeagateに買収されたAction Frontとの提携関係を紹介し、「Seagateと直接取引できる立場にある」と、その関係を強調する。
Seagateはデータ復旧や移行をサポートする子会社「Seagate Recovery Service」を持つ。アドバンスデザインは2007年8月より、Recovery Serviceの日本受付窓口を担当するとともに、アジアでのデータ復旧サービスを担当する。同時に、アドバンスデザインが開発した製品群をRecovery Serviceが全世界に展開する予定という。
2008年度のDataSweeper Handyの販売目標は、イントラネットから利用できるソリューションのDataSweeper Enterpriseと合算で、アジア地域内で2,000セット/120万ライセンス、全世界で5,000セット/250万ライセンスを見込んでいる。
アドバンスデザイン 本田正氏 | アドバンスデザイン 岸光夫氏 |
□アドバンスデザインのホームページ
(3月25日現在、この件に関する情報は掲載していない)
http://www.a-d.co.jp/
(2008年3月25日)
[Reported by matuyama@impress.co.jp]