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インテル、患者会活動に対してITによる支援を開始
~ビデオゲームだけに我々の技術が活用されるわけではない

2月14日 発表



 インテル株式会社特定非営利法人 日本医療政策機構は14日、患者の実情や意見を反映した医療サービスの確立を目指し、患者会活動に対してITによる支援を行なうことで合意したと発表した。

 両者は、疾病/障害などを持った人々の患者会に対して、SNS/ポータル機能などを簡単な操作で利用できる「アラカイネット」をベースにした患者会サービスと、バリアフリーPCやノートPCの提供を行なう。

 提供したPCは、バリアフリーPCとノートPCの計25台。ノートPCはCentrinoプロセッサー・テクノロジー対応で、Core 2 Duo/Windows Vista/Webカメラ/FeliCaポートなどを搭載する。バリアフリーPCはタッチパネルを搭載した12型液晶を搭載したピュアタブレットPC。

 これによって、患者や市民の情報交換と議論を促し、意見を集約して効率的な医療を実現することが狙いという。またインテルは、モニター試験を通じてフィードバックを得て、支援ツールに改良を施すとともに、さらなるITツールの活用促進方策について検討していく。

患者会を支援するITツール バリアフリーPC

●加速するデジタルヘルスケアへの取り組み

米Intel ルイス・バーンズ氏

 同日開催の発表会では、米Intel 副社長兼デジタルヘルス事業本部長のルイス・バーンズ氏がデジタルヘルスケアへの取り組みを紹介した。

 同氏はまず、「各国それぞれに固有の問題はあるが、患者とともに医療従事者の高齢化が起きていることや医療費の高騰など、世界規模で共通した課題がある。これを解決するために新しい医療モデルが必要である。同時に、急性期の治療から、介護施設、ホームケアといった医療ケアの連続性があるが、生活の質向上と医療費を抑えるために迅速な移行が重要」とする。

 こういった課題の出発点として、医療サービスを利用するユーザーを特定し、それに応じた適切なサービスを確立すると同時に、ワールドワイドでの標準化が必要であると訴える。そのために、慢性疾患の管理や、高齢者を含めた自立した暮らし、コネクテッドヘルスケアの3分野への取り組みが重要であるとする。

 その具体的な取り組みとして、1,000件以上の家庭と100カ所以上の診療所で12件の実証実験を実施しているほか、医療用/健康用の機器とサービスの相互接続を確立することを目指す「コンティニュア・ヘルス・アライアンス」を設立し、パートナー企業とともに政府に働きかけやパーソナルテレヘルスの推進、シンポジウムの開催などを行なっている。

 現在は、実証試験のデバイスとしてとして「Motion C5」を利用しているが、2008年には5つのOEMから製品が発表される見込み。取っ手のついたデザインのMotion C5は、Mobile Clinical Assistantに基づいたタブレットPC。機能面では、通常のノートPCをベースに、タッチパネルや防水性のほか、無線LAN、カメラを搭載し、各種アプリーケーションが組み込まれている。ただし国内では、医療機関内での無線LANの利用に制限があるため、どうやって具体化していくかを考えている段階という。

 「ビデオゲームだけに我々の技術が活用されるわけではなく、実際の生活をサポートするためにある。コネクテッドヘルスも1つのポイントで、政策も重要。ITを活用することでコミュニケーションを図り、声を反映させることが重要だ。我々はヘルスケアの会社ではなく、技術の会社として、強みを活かしてパートナーと協力していきたい」と語った。

Motion C5を手に語るルイス・バーンズ氏 医療ケアの連続性。生活の質向上と医療費を抑えるために迅速な移行が重要

●積極的なIT活用で支援を広げていく

 インテル株式会社 代表取締役共同社長 吉田和正氏は、「高齢化や生活習慣病、僻地や、小児科と産婦人科の医者不足など、さまざまな問題がある。これらは世界共通の問題だが、それをなんとか克服し、インテルが貢献していくために、ITを積極的に活用した新たな医療、サービスの実現が不可欠である」とモチベーションを語る。

 患者会の代表として出席した泉睦会 会長 石川敏一氏は、「先日の大雪の時には理事会のために全国の役員に横浜に集まってもらった。交通費だけでも大変だが、そういう中で駆けつけてもらっている。そういう組織の運営に、もっと良い方法が無いものかと思っていたところに、PCの画面上で介護できたらなぁ、という風に発展してきた。今までは情報交換や連携にもバリアだらけだった」と今後への期待を寄せた。

 また、日本医療政策機構 副代表理事の近藤正晃ジェームス氏は、「我々の一番重要なところは患者の声をどうやって実際の制度に繋げるか。我々の強みを活かしてインテルとともに患者への支援を広げていきたい」と展望を語った。

インテル 吉田和正氏 泉睦会 石川敏一氏 日本医療政策機構 近藤正晃ジェームス氏

□インテルのホームページ
http://www.intel.co.jp/
□ヘルスケアのページ
http://www.intel.com/jp/healthcare/
□ニュースリリース
http://www.intel.co.jp/jp/intel/pr/press2008/080214a.htm
□アラカイネットのページ
http://www.alakainet.com/
□特定非営利法人 日本医療政策機構のホームページ
http://www.healthpolicy-institute.org/ja/
□Continua Health Allianceのホームページ
http://www.continuaalliance.org/

(2008年2月14日)

[Reported by matuyama@impress.co.jp]

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